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    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)

    2017/06/08 00:00|日本車-マツダTB:0CM:2
    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_03
    マツダ・ルーチェ・レガート
    (MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)
    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_01
    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_02
    1970年代後半の、今や貴重なマツダ車です。
    個性的な縦型4灯のヘッドライトを持ち、当時のフルサイズアメリカンを強く意識したフロントマスクが特徴のルーチェ・レガートは、マツダ・ルーチェの上級セダンとして1977年に登場しました。
    しかし、「レガート」の名称は僅か1年足らずで消滅し、この個性的なマスクも僅か2年間しか存在しませんでした。
    さらに、マツダならではの13B型ロータリーエンジンを搭載した6人乗りオートマチック車と云う、内容も実に個性的なセダンでした。
    ここでは、コンクールコンディションを保つ、一台をご紹介します。


    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_04
    横から観ると、Bピラー(前後ドアの間にある柱)の形がとても個性的です。
    前後バンパーには、オーバーライダーと呼ばれる縦のバンパーガードが装着されています。これは、1960年代から70年代のクルマに多く観られる形状です。
    横からの姿は全体的に、シンプル且つ個性的なスタイリングをしていました。
    1977年型ですから、サイドミラーは、まだフェンダーミラーです(日本でのドアミラー認可は1983年頃からでした)。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_05
    この個体のフロントマスクは、紛れも無い1977年型ルーチェ・レガートですが、テールは1978年にマイナーチェンジを受けたルーチェの形に変更されています。
    元々のルーチェ・レガートのテールは、テールランプがもう少し横に短い形状をしていました。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_08
    ボンネットは逆アリゲータ型と云う、前にヒンジが着いたタイプですので、このように前に向かって開きます。
    縦型4灯の角型ヘッドライトと、大きなラジエータグリル、微妙に湾曲したバンパーの組み合わせは、同じ1977年型の米国車、ダッジ・モナコ(当時の米国映画で、パトカーとしてよく登場するクルマ)を思わせます。

    1970年代~80年代初頭の日本車、特に上級セダンは、米国車を意識した形が主流でした。
    ちなみに、同時期のマツダ(社名は、東洋工業でした)には、ルーチェのさらに上級車種、「ロードペーサー」と云う、オーストラリアのメーカー、ホールデン・プレミアと共通のボディを使い、レガートと同じ13Bロータリーエンジンを搭載した大型セダンがありました。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_07
    1977年型ですから、まだ純正ホイールはスチール製で、各車個性的で魅力的なホイールカバーが与えられていましたが、ルーチェ・レガートのホイールカバーも、シンプルでエレガントな形状のカバーが着いていました。
    タイヤサイズは、185/80R14と云う、当時としては中々太いタイヤが奢られていました。
    しかし扁平率が80%と云うのも時代で、扁平率60%の認可が下りたのもドアミラーと同じく、1983年頃からになります。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_09
    こちらが、ルーチェ・レガートのエンジン。
    13Bと云う型式の2ローター、ロータリーエンジンです。
    ルーチェ・レガートに搭載される13Bロータリーは、過給器なしの654cc×2ローターと云う仕様でした。
    この13B型は、云わずと知れたその後のRX-7に搭載される名機ですが、この登場1年後、1978年に登場したSA22C型初代RX-7は、まだ12A型と云う一つサイズが小さいタイプ(574cc×2ローター)を搭載していました。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_10
    ご覧の通り、まだインジェクション(電子制御燃料噴射装置)ではなく、キャブレター(気化器)式と云うのも今では貴重です。
    多めの熱を発するロータリーエンジンの常で、コンパクトなエンジン本体に対して、かなり大き目のラジエータと冷却ファンが備わっています。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_11
    こちらは、バルクヘッド部分(運転席とエンジンルームを仕切る壁)の、ブレーキ倍力装置の後ろに取り付けられたメーカーの型式プレート。
    LA43Sと云うのが、ルーチェ・レガートの型式名ですが、運輸省に「ルーチェ」としか登録していなかったらしく、一年足らずで「レガート」の名前が外されることになったそうです。
    また、「東洋工業株式会社」だった時代です。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_12
    こちらは、「排ガス規制」に対応していることを示すステッカーで、ボンネットの裏側に貼ってありました。
    昭和51年排ガス規制適合のサーマルリアクタ(Thermal Reactor)方式と云う触媒を搭載しているようです。

    これは、有名な米国の排ガス規制法、いわゆる「マスキー法」に対応した、二次空気導入装置と呼ばれる排ガス対策機器のことだそうです。まだその後の主流となる触媒方式よりも効率的と云うことで採用されていたようですが、燃費が悪くなる原因ともなっていたようで、このため、ちまたでの「ロータリーは、ものすごく燃費が悪いエンジン」と云うイメージをその後に深く印象付けてしまうことに繋がってしまったと言う歴史があります。

    余談ですが、筆者は、かつて13Bロータリーターボを搭載した、FC3S型RX-7に乗っていたことがありますが、噂ほどに燃費は悪く無く、2年半の総平均燃費は約10km/L、高速道路の長距離クルージングでは、13km/Lを叩き出すこともありました。
    FC3Sの時代には、既に排ガス対策も触媒方式になって居たと思いますが、K&N製のノーマル交換タイプのエアフィルターと、5ZIGEN製の車検対応型エキゾーストシステムが装着されていたことをロータリーエンジンの名誉の為に書き加えておきます。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_13
    こちらもボンネットの裏側に貼られたステッカーです。「点検給油表」。
    残念ながら油量は書いてありませんが、指定銘柄と交換、補給時期が明記してあります。
    13Bロータリーエンジンは、規定量より1リッター程多く入れておくと云うのが、FC3S時代のロータリー乗りの定説でした。
    これは、ドライサンプ式なので油量が多めでも問題なかったことと、8万キロほど走ったエンジンは、走行1,000kmで約1リッターぐらい減ることがあった為でした(この方法を、わたしはマツダで20年ぐらいロータリーのメカニックをされていた方から教わりました)。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_14
    変わって、こちらは懐かしいアイテム「コーナーポール」。
    口の悪いカーマニアの間では、「ヘタクソポール」なんて不躾な呼び方もありましたが、狭い道で、ボンネットの角がよく見えるように、電気が光るポールをバンパーの角に付けるのが流行でした。
    これは、形状から当時の定番だった社外品と思われますが、純正で用意されていることもあり、流行の後半では電動で延び縮みする純正オプションも用意されていました。

    また、フェンダーの先端にもめっきのパーツが着いていますが、これは純正のボンネットの角が判るためのもので、運転席から見えるように、小さなランプが光るようになっていました。

    いづれも、ヘッドライトスイッチと連動して電気が光るようになっています。

    ちなみに、フェンダーの四角いコーナーマーカーと方向指示器ですが、これも米国車的な形状をしていて個性的です。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_15
    ルーチェ・レガートの個性的なインストゥルメントパネル。室内の色合いも独特で、高級感があります。
    この個体のトランスミッションは、オートマチックですが、まだカタログにはマニュアルシフト車もラインナップされていた時代です。
    そして、前席も3人掛けられるベンチシートになっています。
    今や、セダン型のタクシー車両でも新車では無くなってしまった、貴重なアイテムです。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_16
    ステアリングは純正ですが、スポークの形状がスタイリッシュで個性的です。SA22C型RX-7にもこのような形状のものがありました。
    ルーチェ・レガートは、NAのロータリーエンジンで、ベンコラATのセダンと云う、今や大変希少な組み合わせを持った高級車でした。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_17
    コラムシフトレバーの根元に白いステッカーが貼ってありますが、シフトの順序を示すものです。コラムのレバーは、たいてい先端に何も表記されていないので、レバーの近くにこの表記がなければ車検に合格できません。
    3速オートマチックと思われます。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_18
    ラウンジのような、ふわふわ感のあるリヤシート。
    ドア内張りに灰皿が着いていたり、パワーウインドウになっていたりと高級感満載です。
    コスモAPなどもそうでしたが、一応3人掛けですが、2人がゆったり座れるように設計してあり、真ん中はクッションが硬くて、3人掛けで長距離を走るようには出来ていなかったと記憶します。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_06
    【こぼれ話】
    この個体は、「中兵庫クラシックカーフェスティバル2015 春」のイベントにご参加のオーナー様に取材させていただきました。
    ありがとうございます。

    大変希少なルーチェ・レガートのさらに希少なロータリー+AT仕様に、会場での注目度抜群でした。
    わたしは、子供のころ、米国のテレビ映画の影響で、1977年型ダッジ・モナコが大好きでしたので、大人になったらこのルーチェ・レガートを手に入れて、米国のハイウェイパトロールの色に塗って乗りたいと思っていた時期があります。
    当時、兄の情報では、実際にそういう仕様のルーチェ・レガートが走っていたそうなので、同じことを考える大人が居たのだと羨ましく思ったものです。

    今回の個体は、修理の際に後期型ルーチェのテールに変わったそうなのですが、角型縦目ヘッドライトと、このテールの組み合わせは、じつは絶妙なベストチョイスのように感じました。

    マツダ・ルーチェ・レガート(MAZDA LUCE LEGATO - LA43S型 - 1977年)_19
    一時期、自分もロータリー乗りでしたので、13Bロータリーのスムーズさでオートマセダンを走らせたらどんな感じなんだろうと、とても興味がありました。
    正直、FC3SにもNAロータリー仕様があったらいいのになと思っていたので、このルーチェ・レガートのNA仕様の13Bは、いいなぁと思います。

    今にして思えば、排ガス規制でロータリーは一時期、世の悪玉になり、今やキャブレターも前席のベンチシートも絶滅し、何故かコラムシフトのオートマチックだけが新型のクルマに残っているという妙な時代になってしまいましたが、この超個性的なアイテムの塊である高級車ルーチェ・レガートのはそんな時代だからこそ、余計に魅力的に映るようになっていました。
    コメント
    大昔、ATに乗っていましたが、キックダウンの加速は結構楽しかったです。
    4rotary #-|2017/01/18(水) 21:05 [ 編集 ]
    4rotary様
    はじめまして。Nostalgia-Cars 制作者のNostalgia1970です。
    当Webサイトをご覧頂き、コメントも頂きましてありがとうございます。

    ロータリーでキックダウン、どんな感じだったのでしょうね。一度体験してみたいところです。特に4ドアセダンですし。
    このパワーを受け止めるオートマも丈夫だったのでしょうね。

    当時のオーナーならではの貴重な体験談ありがとうございます♪

    今後ともよろしくお願い申し上げます。

    Nostalgia-Cars Webサイト管理者 Nostalgia1970
    Nostalgia1970 #14NBgH52|2017/01/21(土) 00:01 [ 編集 ]
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