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    富士精密工業 BSモーター41型(41型 - 1956年)

    2011/10/27 12:42|日本車 その他TB:0CM:3
    富士精密工業 BSモーター41型(41型 - 1956年)01富士精密工業 BSモーター41
    (Fuji Precision Industries BS motor type41 - 41型 - 1956年)
    今や世界のタイヤメーカー、そして自転車で有名なブリヂストン(BS)ブランドの珍しい原付をご紹介します。

    正に「原動機付自転車」と云うカテゴリーの黎明期の乗り物で、自転車に小さなガソリン動力を付けた、
    とてもシンプルな構造で、「アシスト自転車」のルーツとも云える原付バイクです。




    富士精密工業 BSモーター41型(41型 - 1956年)02「BS」の名の通り、ブリヂストンブランドですが、製作したのは「富士精密工業」と云う会社で、じつはスバル同様、「中島飛行機」から派生した会社でした。
    中島飛行機と云えば、第二次大戦中の戦闘機、「隼」や「疾風」、そして末期には「橘花」と云うジェット戦闘機まで試作していた技術メーカーです。やがてプリンス自動車と合併し、プリンスが日産に吸収合併されると云う、流れを持つ歴史的なメーカーでした。
    一方、ブリヂストンは、資本的な繋がりであったようで、販売元だったようです。


    富士精密工業 BSモーター41型(41型 - 1956年)03この個体は、1956年製の「41型」と云うモデルのエンジンが積まれています。どうやらこの時代には、シャシーとエンジンを総じて「型式」と云う名称を持っているのではないようで、BSモーター41型と云うのは、このエンジンから車輪に動力を伝える一式を指しているようです。
    ちなみにこの個体は、東京の「安全自転車」と云うメーカーの自転車に積まれておりました。

    とてもコンパクトな2サイクルガソリンエンジン動力は、リヤホイールのリムに繋がるゴムローラーで伝えられるようです。
    ダイナモ式の自転車ヘッドライトとよく似た原理です。
    ジェット機の尾翼のような銀色のパーツは、マフラーです。当時の自動車で流行ったテールフィン付きです。
    ※米国車のテールフィンの由来もジェット戦闘機の尾翼なのでルーツは同じと思われます。


    富士精密工業 BSモーター41型(41型 - 1956年)04車体右側に備わるのは燃料タンクです。燃料はガソリンに2ストオイル(まだひまし油の時代かもしれません)を混ぜて使う混合式です。
    分離給油式が一般化するのはまだまだ先の話だったようです。

    大型の荷台やリヤフェンダーにも、立派なエンブレムがついています。


    ホンダ・ピープル(AB17型 - 1984年)「自転車にガソリンエンジンを積む」形式の恐らく最後のモデルではないかと思われるのが、「ホンダ・ピープル(1984年)」。
    こちらは29ccのエンジンを、フレームの下に積みますが、同じくゴムローラーで後ろのタイヤに動力を伝える仕組みです。
    最後は法規制の原付ヘルメット着用義務化が致命的となって、あまり普及せずにその役割を終えていきました。


    富士精密工業 BSモーター41型(41型 - 1956年)05この個体は、「チームヤマモト・クラシックカーフェスティバル2011」の会場で、オーナー様にお声を掛けさせて頂き、取材させていただきました。
    ありがとうございます。

    このBSモーター41型は、意外と博物館などで目にする機会も多いのですが、今回取材して歴史など色々と発見できました。

    ちなみに、赤のピープルは、わたしが以前所有していた個体です。BS41の50ccに対してこちらは、24ccでしたが、ものすごくエンジンの調子が良い個体で、ちょっと近所にタバコを買いに行くぐらいなら十分にこなせる動力性能を持っていました。

    自転車バイクは、やがてスーパーカブ方面やタウニーなどのスクーターのルーツにもなりました。
    やがて21世紀には、「電動アシスト自転車」と云う自転車カテゴリーのものが登場しましたが、これもこのBSモーターあたりの時代の発想を根源にしているものと思われます。

    日本モータリングの歴史の1ページを感じるに十分な一台でした。

    ものづくりの街「東大阪」で小さな会社を営み、特許をいくつも持っている創始者の方が仰っておりました。
    「新しい物を生み出すヒントは、意外と歴史の中にある。」と。

    コメント
    昭和33年(1958年)高校1年から通学にBS-1を使用しておりました。
    エンジンの起動方法は、タイヤのリムに、エンジンの駆動(出力)を伝えるべくゴム製の回転盤を押し付けるのです。
    エンジン本体を上下に移動させるレバーを上に押し上げるのです。
    そして、自転車を走行させる。
    または、スタンドを使って、後輪を地面から浮かした状態で、ペダルを踏み込んで、ゴム製の回転盤を回転させ、
    エンジンを起動させます。
    回転盤が回転するとすぐにエンジンは回転する。
    スパークプラグの着火部は、錆や汚れを洗浄・きれいにしておく。
    高1から自分で分解整備をしておりました。
    なつかしいBS-1です。
    起動しましたならば、写真と感想をUpしてください。
    楽しみにしております。
    最適衡平 #Sh4dh8dw|2014/08/07(木) 09:26 [ 編集 ]
    最適衡平さま

    はじめまして。Nostalgia-Cars 制作者のNostalgia1970です。
    当Webサイトをご覧頂き、コメントも頂きましてありがとうございます。

    BSモーターを現役時代にお持ちだったと云う方のお話は初めて伺いました。
    昭和33年、わたしが生まれるよりもだいぶ前です。
    わたしが生まれた日本万博の頃には、BSモーターを積んだ自転車を街で見かけることは
    既にあまり無かったように思います。
    と、云うかこの原付自転車、現役時代はかなり高価なものだったのでは?と思います。

    エンジンの掛け方、駆動を伝える仕組み、よく理解できました。
    原理は、わたしが以前持っておりました、1984年式ホンダ・ピープル号にも受け継がれていたように思います。
    スパークプラグの掃除や、エンジンの掛け方のコツなど、当時は面倒な作業でしか無かったかもしれませんが、今や季節に関係なく、電気仕掛けのボタンひとつで自動車のエンジンが掛かる時代。
    長年人々がそれを望んでいたこととはいえ、実際にそうなってしまったときの味気無さを感じるのもまた事実で、この時代の生き物のような癖のある内燃機関に、魅力を感じてしまうのです。

    そんなわけで、ハイブリッドや電気自動車、フルコンピュータ制御の自動車があたりまえの時代に、わたしは、敢えてキャブレター式のスーパーカブを中古で買ったりするひねくれ者なのですが、このBSモーターをご存知の世代から観た、ハイブリッドや電気自動車と云うのは、また違ったものが見えるような気がしますが如何でしょうか。

    大変貴重な体験談、ありがとうございます。
    今後ともよろしくお願い申し上げます。

    Nostalgia-Cars Webサイト管理者 Nostalgia1970
    Nostalgia1970 #WgvW/Y1g|2014/08/08(金) 20:23 [ 編集 ]
    ご無沙汰をしております。お元気ですか?
    私はリタイヤして早や10年をと過ぎました。
    BS-41を分解・組み立ての体験からスバル360、ブルーバードP310~中古車オークションで個人タクシが使用して居たグロリアを5万円で入手し自分でエンジン・ミッションを分解・組み立てる等、分解するのが趣味になっておりました。高校時代から月間自動車工学と言う雑誌を購読し、西独のNSUバンケル社のロータリーエンジンの特許と試作品の記事に驚愕。東洋工業が特許を購入し改良するとの記事に入社したいと思っていた。鎌田に工場があると錯覚していて、長男だったから広島行きを断念しました。
    国家公務員教育職文部教官の道に進みました。朝8時~12時の講義を月・火、そして、大学院生向けに電磁波の原理と応用を土曜日13時~17時をおう瀬せ付けられ、教科書が無かったから自分で作成するのに6か月間を要した。英仏独オランダに英文の論文があって、それを入手するにも割り当ての研究費は雀の涙でした。
    三学共同利用大型計算センターの導入計画が発表され、私は機械系三学科の導入担当となり、良い体験をしたと思っています。学生・院生の講義集積状態。質問の有無・目が輝いていたか等の得点を残し、期末には集計が瞬時に表示され、それで、甲乙丙丁不合格の採点をしたFORTRAN2000?だったと思う。ANK(カタカナ)しか使用できなかった。後に通信ネットワークを組み合わせる、大量のデータを瞬時に処理する世界が来ると捉え、自学自習した。そして、Road Trainの夢である7両連結の道なき土獏を走行する車両の構想案を創成し、シミュレーションソフトの開発をした。
    大学紛争があって、民間会社にJobHoppingし、今での夢を追いかけています。
    鉱山や大量土工向けの車両です。
    ではまた。
    最適衡平 #-|2015/09/12(土) 10:39 [ 編集 ]
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