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    トヨタ・スターレット・バン (KP62V型 - 1979年式)

    2012/02/01 11:16|日本車-トヨタTB:0CM:0
    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_01トヨタスターレット・バン
    (TOYOTA STERLET VAN - KP62V型 - 1979年式)

    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_02トヨタの大衆車スターレット。今でもKP型のスターレットは、旧車愛好者の中で人気がありますが、ここでは現存数が少ない大変貴重な2代目KP型スターレットをご紹介します。

    KP62V型スターレット・バン
    ステーションワゴン型の小柄な貨物バンと云うカテゴリー自体、今や大変貴重なものになっています。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_03顔つきは、1978年に登場したKP61型スターレットのものと同じで、丸型ヘッドライトとグリルのラインあたりが、TE47型スプリンターを思わせる、とてもキュートなデザインです。1970年代ですから、まだフェンダーミラーしかありませんでした。

    バンパーは、鉄製のめっき型の両端にゴムが付いた、この時代特有のものでした。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_05KP61型を見慣れていると、とても細長い印象の全体像です。後ろのドアまでは、ほぼKP61の4ドアと変わりなく見えます。
    サイドプロテクションモールが付いていないのが営業グレードの証です。
    この個体は、ライトチューンが施されており、足回りやアルミホイール、グリルのエンブレムが無いなど、オリジナルと異なる部分が多々あります。
    それらの細部のチューンが、全体的に気持ちよくまとまっている感じがします。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_06KP62Vスターレット・バンの特徴的な後姿です。
    当時の「ライトバン」特有の形ですが、カローラバンとは意匠が異なり、スターレット独自のデザインとなっています。
    「スターレット」シリーズで、このような本格的な形状のステーションワゴンタイプが造られたのは、このKP6X系だけでした(EP71型のバンは、乗用タイプと同じ形状のボディの為)。
    いずれにしても営業バンとして、しっかり仕事をしてくれそうな形をしていました。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_07室内の空間は、縦に長い分当然広く感じます。
    日本車で、コンパクトカーのステーションワゴンタイプ、特に横幅は同じで、全長が長いタイプと云うカテゴリーが少ないように思います。コンパクトなサイズゆえに狭い道を走れて長尺の荷物が乗ると云う需要は以外とあるように思うのですが。
    そういう意味でもKP62V型スターレット・バンは、貴重な存在です。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_08エンジンは、KP61型と同じ、3K型(水冷式直列4気筒OHV)で、この「3K-HJ」と云うエンジンは、1,166ccですから1200ccのカテゴリーでした。
    その後、マイナーチェンジ後の1980年代に4K-J型(1,290cc)が積まれ、1,300ccクラスに格上げされました。ちなみに初期型の型式が「KP62V」なのに対し、マイナーチェンジ後は「KP61V」となっていて、何故か型式の数字が1つ下がっています。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_09この個体は、「ピロアパーマウント」式のフロントサスペンションに換装されておりました。このあたりのアフターパーツは、N2レースなどが盛んだったKP61型のものが流用可能でしょうから、以外とモノが出回っていたりするのでしょう。

    このピロボール式サスペンションアッパーマウントの目的は、任意にキャンバー角を変更出来ることで、いわゆる「ハの字のシャコタン」に必須のアイテムでした。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_10室内は、営業車グレードのオリジナルがよく保たれておりました。ビニールレザーの黒内装で、シートは今では珍しい「ハイバック式」と云う、頭の枕が背もたれと分離しない形状になっているものでした。

    ひび割れや破れが無く、よくぞここまで綺麗に残っていたなぁと、感心しました。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_11こちらは、リヤシートですが、こちらも前席同様に、ビニールレザー、黒内装、別体式の頭の枕(ピロー)無しです。運転席の背後に四角いフタが見えるのは、純正装着の灰皿です。これも時代です。
    町工場の人が、大切なお客様をお迎えする時に、営業バンながら、少しでもくつろいでもらえるようにと云う需要があったのかなぁと想像してしまいました。
    このシートは、折りたたむことができ、長尺モノを受け入れる荷台へと変化します。

    ちなみに、乗用車ボディの営業グレード「STD」や「DX」などと同じシート、ドア内張りと思われます。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_12インストゥルメントパネルも、乗用車グレードと同じ形状のものが着いています。この初期から中期にかけてのインストゥルメントの方が、最終型のものより質感はあるように思えます。デザインが1970年代然としたものですので、この方が旧車的にもよく見えるようになってきました。
    当時の営業グレードですので、回転計は装着されず、代わりに大きな水温計と燃料計、警告灯などのコンビネーションメーターが入っています。
    ステアリングと、ペダルカバーは、外品に換装されています。ラジオが1DINサイズでは無さそうなのと、純正アナログ時計が今となっては中々豪華装備に思えます。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_15【こぼれ話】
    この個体は、中兵庫クラシックカーフェスティバル2011の会場でオーナー様にお声を掛けさせて頂き、取材させていただきました。ありがとうございます。

    KP62Vスターレット・バンは、じつは10年程前に欲しくて探したことがありました。
    このクルマにTRDの「スターレット・グランドカップ」用のオーバーフェンダーなど一式を組み込んだらかっこいいだろうなぁと、勝手に妄想していたのですが、既に中古車市場で普通に手に入るようなクルマではなく、どこにも見つからなくて諦めたと云う想い出があります。
    たとえ見つかったとしても、N2エアロも探さなきゃならないですし、バンのボディにあわせてFRPを加工云々、さらに公認車検云々で、実際に実現出来たとは思えませんでしたが。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_13上記にも書いたとおり、このスターレット・バンを最後に、リッターサイズのステーションワゴンボディと云うのは、ホントに姿を消してしまったように思います。何れも1,500ccクラスがベースになってしまいました。

    しかし、このスターレット・バンのサイズが必要な路地裏は、日本にはまだまだありますし、そこで仕事をする職人さんの需要はまだまだあるように思います。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_14今、その需要は止む無く軽自動車のワンボックスタイプに取って変わられてしまっていますが、ボンネットがちゃんと着いている型が好きな人も、きっと少なからず居ると思っています。
    例えば、スズキ・ジムニーのロングボディーは、「ジプシーキング」と云う名前で、海外にはあるのです。
    しかし日本の純正ディーラーでは売っていません。


    トヨタ・スターレット・バン(KP62V型 - 1979年式)_0421世紀に入って、流行の形状のクルマには、選択肢が山ほどありますが、こうした実用本位のクルマの裾野は、徐々に縮まって来ているように、このKP62Vスターレット・バンを観ていて感じました。

    旧車の中でも、4ナンバー普通乗用クラスの維持は、毎年車検など大変だと思いますが、この素晴らしいコンセプトをいつまでも語り継いで欲しいと思いました。

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