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    ロイヤル・エンフィールド(英国車 - 1926年式)

    2012/03/28 12:41|輸入車 その他TB:0CM:0
    ロイヤル・エンフィールド(型式不明 - 1926年式)_12ロイヤルエンフィールド
    (Royal-Enfield - 英国車 - 1926年式)


    ロイヤル・エンフィールド(型式不明 - 1926年式)_01大変古いモーターサイクルをご紹介します。なんと1926年製。
    製造から90年近い年月を経過し、現在も現役で走れる大変貴重なオートバイです。
    この英国、イングランドのメーカーで造られたオートバイは、各部を見ていくと、現在のバイクとは違う、とてもユニークな機構に溢れています。
    ※英国ロイヤルエンフィールドは、1970年に倒産し、現在はインドのメーカーになっています。




    ロイヤル・エンフィールド(型式不明 - 1926年式)_02この1926年(昭和元年)製ロイヤルエンフィールドを観て、まず驚いたのは、80年以上前に、英国では既に自転車型ではなく、オートバイの形をしていたと言う事実でした。
    日本では、この数年後に「ハーレー・ダビッドソン」の国内ライセンス生産版、「陸王」の生産が開始されますが、現在、世界に名だたる日本国内のメーカー、ホンダやヤマハがオートバイの生産を始めるのは、第二次大戦後、カワサキが吸収したメグロも一号車製作は1937年のことでした。


    ロイヤル・エンフィールド(型式不明 - 1926年式)_03冒頭に書いた通り、この1926年製ロイヤルエンフィールドは、現在のバイクでは採用されていない、ユニークな機構がたくさん着いています。
    例えば、サスペンションは、前がフリクションダンパー式と云うもので、油圧機構は装備していませんでした。
    後ろは、リジッド式、つまりスイングアームにサスペンションの為のバネやダンパー機構はありませんでした。
    左右のフットペダルに、多少自転車の名残が残る感じがしました。


    ロイヤル・エンフィールド(型式不明 - 1926年式)_04前照灯は、「カーバイトランプ」と云う方式が採用されています。アセチレンランプとも呼ばれ、炭化カルシウムと水を反応させて生じるアセチレンガスで火を熾していると云うものだそうで、電気では無く、火の灯かりで照らすことから、、「ガス燈」や「ちょうちん」に近いものでした。
    オレンジ色に近い、暖かな光が特徴で、真っ暗闇を昼間のように照らすことは出来ませんでしたが、レトロな雰囲気は、十分過ぎるほどに持っています。
    反射鏡は持っていますが、電気式のようにレンズカットはありません。

    このまま単体で、別の用途や、飾り物にも十分に耐えられそうな、魅力的な形状をしていました。


    ロイヤル・エンフィールド(型式不明 - 1926年式)_05ハンドル周りを見ると、この1926年製ロイヤルエンフィールドのユニーク機構が凝縮されているのが判ります。
    まず、目に付く中心にある大きな手動ネジは、いわゆる「ステアリングダンパー調整」のネジで、ここで固さ(動き)を調整することが出来るようです。これも、現在の油圧式ではなく、ガソリンタンク上に繋がるスタビライザーとの締め具合でやっているようで、ステムの締め具合調整に近い方式でやっているようです。
    計器類も方向指示器もありませんし、ヘッドライトはアセチレンランプですから、配線はありません。
    ホーンは、バールーン状のゴムを手動でパフパフさせると鳴るラッパ式です。やはりこれも電気は使いません。
    左側のハンドル末端から生えるレバーは、クラッチレバーと、短い方がデコンプレバーだそうです。
    さらに、左のハンドル内側に着いている可動レバーは、進角を調整するためのレバーだそうです。


    ロイヤル・エンフィールド(型式不明 - 1926年式)_06ブレーキ、クラッチレバー類は、ハンドルバーの右末端側から生えています。スロットルは、回転式ではなく、右側の二本のレバーの長い方がスロットルです。ちなみに短い方はチョークレバーだそうです。

    と、云うことで、ハンドル周りに電気配線はひとつもありませんが、代わりにたくさんのワイヤーが繋がっていました。


    ロイヤル・エンフィールド(型式不明 - 1926年式)_07こちらは、シフトレバーのようです。足ではなく、手動式のようです。フェラーリやランボルギーニあたりのスーパースポーツカーのようなシフトゲートが着いていました。恐らく3段変速とニュートラルでしょうか。
    それにしても、どのパーツも機能美と云うか、美しい形をしています。


    ロイヤル・エンフィールド(型式不明 - 1926年式)_08さて、エンジンです。
    空冷式4サイクル単気筒 サイドバルブ式 350ccだそうで、シート下にオイルタンクがある通り、潤滑方式はドライサンプ式(リターンなし)だそうです。
    ここも「ゴムホース」と云う、現在のオートバイでは当たり前のパーツがありません。代わりに今では見られない、真鍮パイプがその役割を果たしています。クルッと一回転してキャブレターと繋がっている真鍮パイプは、もはや芸術品です。
    クランクの横にある小さなペダルがどうやらリヤブレーキペダルのようで、ステップの前は、ペダルキックスターターのようです。


    ロイヤル・エンフィールド(型式不明 - 1926年式)_09「オートバイは、このようにして内燃機の動力を車輪に伝えています。」と、すぐに子供たちにも説明できそうな、動力伝達類。
    チェーンむき出しの姿は、反対側のサイドバルブロッカーアームの動きと共に、さながらスチームパンクの世界です。


    ロイヤル・エンフィールド(型式不明 - 1926年式)_10このキャリアは、お手製のようですが、何用だったか忘れてしまいました。とてもさりげなく収まっています。
    スパークプラグと、テールランプ以外に電気を使うところが無さそうなので、蓄電池(バッテリー)の装備はありません。


    ロイヤル・エンフィールド(型式不明 - 1926年式)_11最後に、この会場で、とても素敵なイラストを描いておられた、イラストレーターの「あさゆき」さんこと、あさむらゆきさんの作品を載せておきます。
    この作家さんもイラスト同様、とてもキュートな方でした。
    ↓あさむらゆきさん、「あさゆき イラストレーション製作所」Webサイト
    http://dp31057852.lolipop.jp/


    【こぼれ話】
    この個体は、中兵庫クラシックカーフェスティバル2011の会場でオーナー様にお声を掛けさせて頂き、取材させていただきました。ありがとうございます。

    戦前のオートバイと云うものを、わたしは恐らく初めて見たと思います。
    前述の通り、既に80年前にオートバイの形をしたオートバイ(つまり自転車っぽくない)が、存在した事にとても驚きました。
    そして、その80歳にもなる個体が、現役で動いていることにも驚きでした。

    時代柄、どうしても環境やエネルギー問題的な話になりますが、「燃費がいい」、「環境にやさしい」などと云う名目の「消耗品」が溢れる時代、80年以上も長持ちするこのような乗り物を大切にすることも、地球環境にやさしいのではないかと思いました。
    たとえ、リターン無しのドライサンプ式でもコレクタータンクを装備すれば済みますし、そのブローバイ油は、廃油ストーブなどで燃料にもなると思います。

    もうひとつ、この時代の乗り物の長寿(長持ち)の秘訣に、ゴムホースやプラスチック部品、さらには電気配線を類を持たないと云うのもあると思います。アセチレンランプは、確かに暗いでしょう。しかし、暗くても走れる速度で走ればいいのだと思います。

    ハンドル周りの操作類の多さは、21世紀のレーシングカーさながらの量で、こちらも驚きの一つでしたが、それらを微調整しながら乗ると云うのも、この1926年製ロイヤルエンフィールドの魅力の一つなのだろうと思いました。

    オートバイの原点、いつまでも大切に語り継いで欲しい一台でした。
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