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    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1973年)

    2012/04/25 11:40|輸入車-ポルシェTB:0CM:1
    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_01ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_02

    ポルシェ・911S・タルガ
    (Porsche 911 S targa - 独逸車 - 1971年)


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_03世界の名車、ポルシェ。その代表作である911シリーズは、50年以上を経た現在でもその名を残し、ラインナップされています。
    ここにご紹介するのは、日本国内では少数派の「タルガトップ」と云う脱着式の屋根を持つ、1970年代の911Sと云うモデルで、いわゆる「ナローポルシェ」と呼ばれる一台です。
    ここでは、米国仕様の1971年型911Sタルガをご紹介します。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_04この個体は、1971年型の911S"C"タイプと呼ばれる、911シリーズ初期のスタイリングを持つモデルです。
    タルガトップと呼ばれる、脱着式の屋根を持っているので、「タルガ(Targa)」と云う名前が付いています。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_05後ろから見ると、タルガのスタイリングがよく判ります。
    ロールバーのように、別の色をしたBピラーと、サイドまで周り込んだカーブドガラスが特徴です。
    米国仕様の明るいボディカラーで、コンクールコンディションに保たれておりました。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_06米国仕様は、本来、お国の基準でバンパーに「オーバーライダー」と呼ばれるバンパーガードが着いているのですが、この個体は、911本来のスタイリングを重視して、外してありました。

    「ナロー(幅が狭い)」ポルシェ911の特徴は、ヘッドライト下に方向指示器が着いていることです。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_07こちらは、有名な「ポルシェアロイ」などと云われている、ポルシェ911の純正ホイール。

    組み合わされていたタイヤは、ミシュランXグリーンの、195/65R15 91Hで、現在のポルシェシリーズからすると、かなり細いタイヤを履いていました。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_08タルガトップの脱着式屋根は、このようにフロントフード内に綺麗に収まるようになっています。
    但し、本来は折りたたんで収納するのだそうですが、折り目から痛んでしまう為、このように入れてあるそうです。
    そのままでも入ると云うあたりが、さすがドイツ製品の緻密さと云う感じがしました。

    それにしてもフードの裏側までもピッカピカでした。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_09こちらは、リアのエンジンフードを開けたところ。911シリーズは、一貫してリアエンジン、リアドライブを継承しています。
    エンジンは、水平対抗型6気筒が主流ですが、912と呼ばれるモデルには、4気筒のモデルもあったそうです。
    タルガの大きくカーブを描くリアウインドウには、ちゃんと熱線デフォッガーも装備されておりました。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_11この個体、type"C"型に搭載されるのは、911/02と呼ばれる空冷式水平対向型6気筒、2,195ccエンジン。
    最大出力は、180HP/6500rpmで、最大トルクは20.3kgm/5200rpmを発生しました。
    2.2リッターのNAで180馬力と云うのは、当時からすればかなりの高性能エンジンだったと思います。
    大きなファンが特徴の、この6気筒系の基本レイアウトは、数十年間変わることなく継承されています。
    ファンの中心軸上にオルタネータなども着いており、とてもシンプルで理に叶ったレイアウトとなっていました。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_12こちらは、フロントフード内先端に取り付けられた、ポルシェ・911S・タルガの製造プレート。
    fahygestell-Nr.(車体番号)のころに注目:911131xxxx とあります。
    これで、"911"の"1971年型"で、タイプ"S"の"タルガ"トップであることが判るそうです。
    ちなみに、その上のtypeのところに、911SとCとあるのは、911Sの中でも"C"タイプと云う意味だそうです。
    ※車体番号下4桁は、個体製造番号ですので、マスクさせて頂いております。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_13911Sタルガは、後部座席もしっかりと備わっておりました。この個体の後部座席は、とてもかわいらしいワンちゃんの指定席となっているようです。
    1967年発表のタルガモデルですが、リヤウインドウが幌になっている脱着式のモデルがあったそうです。
    後ろも外れると、ロールバーが残るタイプのカブリオレに近いオープンモデルと云うことになります。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_14開放感抜群のタルガトップから室内を見下ろしたところ。
    製造から40年以上の時間を感じさせない程、オリジナル状態がとてもよく保たれていました。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_15ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_16

    911タルガのインストゥルメントパネル。911シリーズは、この機能的ながらも攻撃的ではない、絶妙なデザイン意匠もとても長く継承しておりました。
    この個体には、純正のエアコンも装備されており、その噴出し口がオリジナルのインストゥルメントパネルにピッタリとフィットしておりました。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_17有名なタコメーターを中心に据えた911のメーターパネル。7,300rpmあたりがレッドゾーンになっているようです。
    左から燃料計、油料計(ドライサンプ式の為)、油温計、油圧計、回転計、速度計、時計がずらりと並びます。
    スーパーカー世代には、速度計に「250km/h」が刻まれているのが憧れでした。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_18911Sタルガのシフトレバー。左手前が1速になっている、いわゆる「レーシングパターン」のH型で、オーバートップ(5速)ギアまでありました。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_19さて、オーナーさんに運転席にご招待していただき、運転席を堪能させて頂いたあと、下りるのに大変戸惑いました。
    内側から開けるドアノブが見当たらないのです。
    まごまごしていると、外から明けてくださり、教えてもらってなるほど。
    この横長の皮製ベルトが、取っ手とノブを兼ねているのだそうです。そう云えば後ろ側を見て納得。
    じつは、911Sタルガのオリジナルではなく、レーシングモデルなどに採用されている機構だそうです。


    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_20【こぼれ話】
    この個体は、チームヤマモト・クラシックカーフェスティバル2012の会場でオーナー様にお声を掛けさせて頂き、取材させていただきました。ありがとうございます。

    日本国内では、大変貴重なナローボディのタルガタイプをじっくり見せていただきました。
    子供の頃、宮本輝男氏の著作「自動車Ⅲ」の表紙に、黄色い911タルガが載っていたのを想い出しました。
    また、70年代の自動車が主役の映画「GUM BALL RALLY(邦題:激走5000キロ)」にも、金髪とブロンド美女のコンビが乗る黒の911タルガが出ていました。
    しかし、実際の911タルガを見る機会はこれが初めてで、タルガトップの開放感が好きなわたしは、「なんで見ないのかなぁ」と思っていたのでした。
    すると、やはり日本では数がとても少ないのだそうです。雨が多く、都心の排ガスが多いお国柄だからでしょうか。

    ポルシェ・911S・タルガ(独逸車 - 1971年)_21それにしても、やっぱりナローポルシェのデザインにはウットリします。
    911本来のデザインと云うべきか、タイヤも細めで、丁度良いサイズの中で、シンプルでボンネット、バンパーの先まで、これほど美しいラインを描くのはさすがと云う気がします。

    一見大人しく、エレガントで、オープンエアも楽しめて、いざとなったらかなり強烈なパンチも出そうな、良き時代のスポーツカーを代表する一台でした。

    コメント
    空冷(油冷)ポルシェに水温計はありません。油温計です。
    チョビ #-|2013/11/26(火) 10:06 [ 編集 ]
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