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    トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)

    2012/06/12 12:41|日本車-トヨタTB:0CM:0
    トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)_01トヨタミニエース
    (TOYOTA MINIACE - UP100型 - 1972年式)


    トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)_02このピノキオのようなユーモラスな顔つきの商用小型トラックは、1970年代初期にトヨタが造っていた、ミニエースです。

    ハイエースやライトエースなどよりもだいぶ小さく、21世紀の軽トラックと並べたら、どちらが軽か判らないぐらい小型です。
    町内の路地を酒屋さんや米屋さんが配達に周るのに、丁度良い大きさだったのではないでしょうか。

    ここでは、21世紀でも現役の個体をご紹介します。


    トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)_04ミニエースの登場は1967年で、当時まだ360ccサイズだった軽自動車よりも重い荷物が積めて、力もあり、昭和の路地を走るのに、軽自動車に程近い小回りが利くと云うねらいで作られた商用車でした。

    当時は、大工、電気工事などの職人さんから、酒屋、米屋もまだまだ個人宅への配達が主体の時代でしたので、路地でちょこまか走れる「丁度良いサイズ」は、とても重宝がられ、どこの町内でも見かける小型トラックでした。


    トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)_05この個体は、「高床タイプ」の「三方開き」で、荷台にタイヤハウスが無い為に、平らな面積が確保できるのがメリットでした(その後、70年代後半に、床が平らでも低床の「フラットロー」と云うタイプが商用トラックの世界には登場しますが、この時代にはまだありませんでした)。


    トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)_06この個体は、「三方開き」式なので、路地に横付けして、横から荷物を降ろしたり、パレット積みの荷物なら、横からフォークリフトで積み下ろしをすることも可能でした。

    荷台の形状は、現在の三方開き式トラックとさほど大きな違いはありませんでした。


    Toyota_Miniace_07.jpgミニエースは、「軽トラックよりも重いものが積める。」ことで、軽トラック規格の最大積載量350kgに対し、500kgまで積めるのが特徴でした。


    トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)_07まだ「フラットロー(低床で荷台が平らなタイプ)」が無い時代、後のタイヤも前と同じサイズでした。
    ただ、タイヤの前後ローテーションは可能だったと思われ、その後に登場する初期のフラットロー車のように特殊なタイヤサイズではありませんでしたので、経済的ではあったと思われます。

    サイズは、5.00-12で、ホイールもまだ12インチでした。


    トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)_08こちらは、運転台と荷台の間に設けられた、メンテナンス用のカバーが着いた空間です。現在の商用車の設計では、まず考えられない造りですが、当時はディーラーや工場任せではなく、まだまだ簡単なメンテナンスはオーナー自身が、自分の手で行っていた時代ですから、こういう「さわり易い」工夫も大切だったのでしょう。

    サイドウインカーもユニークな場所に着いています。装着位置が低いのは、路地を走るクルマですから、子供目線での視認性を考えてのことだったのかもしれません。

    ちなみにエンジンは、空冷式並列2気筒、OHVの800ccで、パブリカの系統である2U-B型と云うタイプでした。


    トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)_09「運転台」と呼ばれていた時代の雰囲気漂う、合理的な室内。
    右下の白い出っ張りは、ヘッドライトのくぼみがそのまま張り出しています。
    その上は、ヒューズボックスですが、箱がむき出しです。
    インストゥルメントパネルは、「鉄板」から、樹脂製の「ダッシュボード」に変わる頃の時代で、イグニッションスイッチは、まだスチール板から生えています。


    トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)_10商用車と云えば、まだまだインストゥルメントパネルに鉄板地がむき出しだった車種が多かったでしょうから、この樹脂製のダッシュボードは、当時はそれなりに高級感があったかもしれません。
    細いステアリングのホーンボタンは、丸い「ホーンリング」から、「ホーンボタン」に変わる途中の「さなぎ」のようで、まだ名残が感じられます。

    左側の3つのスイッチ、「シガーライター」、「ヒーターファン」、「チョーク」は、21世紀にはいづれも消え行くスイッチ類です。
    ステアリングコラムの奥に見えるだいだい色の「ハザード」スイッチの絵柄が、今となってはユニークです。


    トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)_13トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)_11

    さて、最後にミニエースの顔に着いている「ピノキオの鼻」の構造をご紹介します。
    目的は、居住者への外気導入で、レバーで鼻を開閉出来る様になっています。
    外から見ると、樹脂製のスリットが入っていますが、室内からのぞくと、外の光がそのまま差し込んでいるのが判ります。他の車種でも当時の商用トラックに見られる装備ですが、外と鉄板一枚で繋がっているので、大雨の時などは、さすがに閉めていないと足元に水が入ってくることがあったようです。
    まだ「エアコン」では無く、「クーラー」も高級装備だった時代の装備でした。


    トヨタ・ミニエース(UP100型 - 1972年式)_03【こぼれ話】
    この個体は、チームヤマモト・クラシックカーフェスティバル2012の会場でオーナー様にお声を掛けさせて頂き、取材させていただきました。ありがとうございます。

    わたしが子供の頃、酒屋さんがトラックタイプを、クリーニング屋さんがワンボックスバンタイプを使っていて、昔から馴染みのある顔つきのクルマでした。
    その後、軽自動車のサイズが拡大した為に、需要を取られて無くなっていったようですが、現在でも積載量500kgの軽自動車サイズのトラックと云う需要はあるのでは無いかと思います。
    京都の町屋が並ぶ路地界隈で仕事をする職人さんが、よくそんな話をしていました。

    それにしても、日常生活の中で必ず見かける、「働く自動車」の顔つきはこうありたいものです。
    古き良き時代の貴重な一台でした。

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