ちょっと古いクルマたち。ノスタルジア。 サイト制作者自身が取材、入手した写真を中心に、試乗記や紹介をしています。今では珍しい少し古い自動車を題材にしたWebサイトです。

    Nostalgia-Cars Trade Mark

    メーカー別のカテゴリ

    国産車、輸入車毎に、メーカー別に表示することが出来ます。

    サイト内検索

    QRコード

    QR

    トヨペット・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)

    2012/08/08 12:20|日本車-トヨタTB:0CM:0
    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_01トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_02

    トヨペットライトスタウト
    (TOYOPET LITE-STOUT - RK43型 - 1963年式)


    この程好く使い込まれた雰囲気の小型トラックは、トヨタ・スタウトの子分的な位置付けの昭和の貨物車で、ライトスタウトと云います。
    顔つきや窓ガラスににスタウトの系譜が感じられる、魅力的な一台です。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_03.jpgライトスタウトは、主力の小型貨物車「スタウト(STOUT(RK45系)」の下位モデルとして登場しました。当時は、「トヨペットライトスタウト」と呼ばれていたようです。
    フロントグリルにも、TOYOTAではなく、TOYOPETの文字が入っています。

    車体は、スタウトよりもひとまわり小さいのですが、並べて見かけることは21世紀には殆ど無いので、単体で見ると見分けがつきにくいかもしれません。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_04.jpg上位のスタウトと同じく、ボンネット横に配置された方向指示器、フォードF100(通称:パンプキン)を思わせる、湾曲したフロントガラス、立派なフロントグリルなどが特徴です。
    但し、グリルの形状はスタウトのものと意匠が異なります。
    その他、スタウトとの共通部品は多いようです。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_05.jpgこちらは、今では大変珍しい、スタウトとライトスタウトとの2ショット。
    写真の遠近感の為、2台のサイズの比較は難しいですが、フロントマスクの形状など、違いが判ります。
    但し、このスタウトは、年式が新しく(RK101型)、RK45型スタウト(スタウト1900)との対比があれば、もう少し顔つきも似ています。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_06.jpgライトスタウトが街で活躍した、1960年代を思わせる一枚。荷台の薄っすらまんべんなく錆びた具合が「ヤレ具合」好きには堪らない個体でした。
    荷台に積まれているのは、これも1960年代のモペット、「リトルホンダ」と云う自転車バイクです。

    ちなみに、この荷台は後ろのみアオリが開く、「一方開き」式で、当時はまだこの方式が主流だったようです。
    ホイールアーチとアオリが一体化しているのは、一方開き式ならではのデザイン上の一体感があります。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_07ホイールは、スタウトが15インチなのに対し、ライトスタウトは13インチです。
    純正スチールホイールは、ボディ同色に塗られ、真ん中にめっきのホイールキャップが装着されいています。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_08ライトスタウトの後姿は、こちらもスタウトと同じく、テールランプの配置や右に寄せられたナンバープレートなどの意匠が共通しています。
    最大積載量は、スタウトが1,750kgから2,000kgなのに対し、ライトスタウトは、1,000kgとなっていました。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_09こちらが、スタウトとの後姿の対比。タイヤ外径の違いなどから、高さもは異なりますが、同じ意匠を持っていることが確認できます。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_10こちらは、ライトスタウトのみの特典!?
    フロントサスペンションが、ダブルウィッシュボーンとなっています。ちなみにスタウトは、リジッド式です。
    ライバルの日産車もウィッシュボーン式を採用していたのに対抗したのでしょうか。貨物車にしてはとても贅沢に思える機構に、このクルマに対する意気込みが感じられました。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_11こちらは、形がいいので紹介します。ライトスタウトのフェンダーミラー。
    80年代前後から、「ミラーは、ボディと同色がカッコいい。」が流行になりますが、今して思えば、めっきのミラーに一工夫入れたミラーが格好よく見えます。
    しかし、このような素敵なデザインは、突起物の形状から、21世紀以降のメーカー純正で採用されることは無いでしょう。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_12さて、スタウトシリーズのボンネットはこのように開きます。方向指示器の部分までがフロントフェンダーと云うことになります。骨太感、たっぷりです。

    フロントバンパーは、当時多かった形状ですが、3分割式になっていて、凹んだ部分だけ交換したり出来るものでした。
    スチール製なので、凹んだら板金して治してしまう場合が殆どでしたが(めっき屋さんも当時は多かった。)、それでもこのように修理の事も考えてあったのが、当時の自動車でした。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_13ライトスタウトのエンジンは、2R型と云う、水冷式4気筒OHV、1,490cc(内径78.0mm×行程78.0mm)、70ps/5,000rpmのエンジンが搭載されていました。

    エンジンルームの注目点は、ブレーキにマスターバック(倍力装置)が無いこと、油圧クラッチであること、そして写真手前の大きなホーンが純正品であることです。
    このホーンは、ボヮーっと云う、聴くだけで昭和を感じる独特のいい音がします。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_14ライトスタウトのドアを開けると、なんとシート地もドア内張りもボディと同色でした。
    剛性感たっぷりの各部の構造。やはりスタウトは骨太なクルマなのだと思いました。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_15このシート地が純正なのかどうかは未確認ですが、ベンチ型のシートは、乗車定員3名となっています。
    リクライニングスペースが無く、ステアリングの迫り方から判るように、決して室内は広くはありませんが、目の前に広がる昭和な雰囲気に、それを忘れさせてくれるだけの魅力がありそうです。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_16トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_17
    すべてがトランジスタと云うか、アナログ感満載の古き良き昭和の運転台。
    ラジオチューナーのような速度計に、めっきのホーンリング(ホーンボタン)、計器横の白いスイッチまでがユニークで、アンティークな雰囲気を醸し出しています。
    しかし、鉄板むき出しではなく、樹脂のしっかりとしたインストゥルメントパネルです。中央の蓋が開いているのは、純正灰皿です。これも今となっては、時代の産物ですが、いい味出しています。

    シフトレバーは、コラム式で、左のレバーがそうです。その奥の一文字レバーが、ステッキ式のサイドブレーキレバー。
    コラム右のか細いレバーは、ウインカーレバーです。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_18こちらが、計器左のお洒落でユニークな、白いボタンのスイッチ類。
    L(Light=ヘッドライト)、P(Parking=ハザード?)、W(Washer=ワイパー?)と思いますが未確認です。
    なんとなく、8トラックのカセットデッキを思い出しました。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_19最後に、今や大変貴重な一枚。スタウトシリーズの3ショット。
    トヨペット・スタウト自体、もはや街で見かける機会は殆ど無いのに、このイベント会場には、3台が集結していました。
    しかも手前の2台は、互いにそう遠く離れていない場所にあるそうで、その地域は、どういうわけか密度が高いようです。

    それにしてもブリキのおもちゃのような、魅力的な自動車です。スタウト。


    トヨタ・ライトスタウト(RK43型 - 1963年式)_20【こぼれ話】
    この個体は、チームヤマモト・クラシックカーフェスティバル2012の会場でオーナー様にお声を掛けさせて頂き、取材させていただきました。ありがとうございます。

    上の写真にもあるように、スタウトシリーズ3台。驚きました。
    白の個体は、このWebサイトでもご紹介していますが、これは友人の所有車で、隣のいつもこの会場でお会いする緑色に次いで、この年新たに見参したのが、ここにご紹介したトヨペット・ライトスタウトでした。
    横に並んでいても、中々ひとまわり小さいとは気がつかなかったほど、スタウトの小型版として忠実に造られていました。

    60年代、70年代当時の自動車は、今の目で見ると、とても小さく見えるものが多いのですが(実際にサイズが小さいのですが)、なぜかスタウトシリーズだけは、厚みがあってとても大きなクルマに見えます。

    いかにもアナログ時代の各部のデザイン、R型エンジンの細いエキゾーストノートなど、どれもが魅力的で、見物者の声も「いいなぁ」、「渋いなぁ」、「欲しいなぁ」が沢山聴かれました。
    貨物車ゆえに、毎年車検の煩わしさはありますが、安い税金、頑丈な創り、貨物ゆえの実用性、R型エンジンのアフターメンテナンス性の良さ(部品が比較的豊富に手に入るらしいです。)など、人気旧車の陰で、じつは以外と維持し易いのかもしれません。

    21世紀の今、エクステリアもクラシックカーの雰囲気満点。ピカピカで無くてもカッコいい!
    スタウトシリーズの魅力は、今後益々輝きそうです。

    コメント
    コメントの投稿

    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック
    トラックバックURLはこちら
    http://nostalgia1970.blog135.fc2.com/tb.php/119-7a2a62c6

    制作者紹介

    最新コメント

    リンク

    このブログをリンクに追加する

     |  日本車-いすゞ | 日本車-カワサキ | 日本車-スズキ | 日本車-スバル | 日本車-ダイハツ | 日本車-トヨタ | 日本車-日産 | 日本車-日野 | 日本車-ホンダ | 日本車-マツダ | 日本車-光岡 | 日本車-三菱 | 日本車-ヤマハ | 日本車-リボン | 日本車 その他 | 輸入車-アルファロメオ | 輸入車-オールズモビル | 輸入車-クライスラー | 輸入車-トライアンフ | 輸入車-ジャガー | 輸入車-ヒルマン | 輸入車-BMW | 輸入車-フィアット | 輸入車-フェラーリ | 輸入車-フォード | 輸入車-ベンツ | 輸入車-ボルボ | 輸入車-ポルシェ | 輸入車-マセラティ | 輸入車-マーコス | 輸入車-モーガン | 輸入車-ランチア | 輸入車-ルノー | 輸入車-ローバー | 輸入車-ロータス | 輸入車 その他 | 【特集】 | 【壁紙】 | ごあいさつ | 未分類 | 
    Copyright(C) 2010All Rights Reserved. Nostalgia-Cars
    Powered by FC2ブログ.
    template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.