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    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)

    2012/09/07 11:19|輸入車-フィアットTB:0CM:0
    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_01フィアット・パンダ・セレクタ・CLX
    (イタリア車 - 1998年式)
    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_021980年の登場から、30年以上が経過した現在でも、クルマ好きの間で高い人気を誇る、初代フィアット・パンダ。

    ジウジアーロによる、徹底したコストダウンコンセプトの元にの結果生まれたパンダは、今もその魅力を失っていません。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1988年式)_03ここでは、後期型に富士重工製の無段変速オートマチック「ECVT」を搭載した、1998年モデルのCLXと云うグレードをご紹介します。

    無段変速機ECVT(Electro Continuously Variable Transmission)は、スバルとオランダの会社が共同開発した、電子制御電磁クラッチ式の無段変速式オートマチックで、スバルのジャスティや、サンバーディアスなどにも搭載されていました。




    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_06フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_04フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_05

    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_07フィアット・パンダの外観は、直線と面で構成されたとてもシンプルなデザインで、その徹底振りは平面状のフロントガラスにまで及びます。
    初期型は、この1998年式よりもっとシンプルな外観で、フロントグリルは鉄板にスリットが入っただけのもので、分厚いサイドプロテクションモールもありませんでした。
    本国イタリアには、652ccの空冷2気筒を搭載したモデルがあったようですが、日本には、当初JAXカーセールスが輸入したリッターモデル(903cc水冷式4気筒)のパンダ45が正規輸入されていました。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_08この1998年式のCLXには、リヤワイパーが装備されており、ルールレールや太いサイドプロテクションモールなど、当時の流行の装備がそれなりに着いていますが、初期型にはこれらも一切ありませんでした。
    ちなみに、後期型までフロントワイパーは一本です。
    徹底した製造コストを削ったコンセプトですが、このリヤ周りも、一歩間違えば商用のライトバンにしか見えないところを、それなりにお洒落なイタリアンに見せてしまうところが、さすがジウジアーロの仕事と云うところです。
    しかも、バンパー高から開くリヤゲートの使い勝手はそのままと云う所が、高次元の工業デザインの妙でもあります。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_09一見、単純極まるように見える外観ですが、以外と凝った創りも見られます。例えばこのエンジンフードは、フロントフェンダー上まで周り込んでおり、大きな開口部とユニークなデザインを両立しています。
    この両立と云うこところが大切で、単にデザイン上のものではなく、使い勝手(エンジンフードなら、エンジンルームのメンテナンス性)にも貢献しているのでした。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_10恐らく普通乗用車で平面フロントガラスを使ったクルマは当時でも既に絶滅寸前だった思われます。

    フロントガラス下のプラスチックのカバーは、内気取り入れ口のダクトです。アンテナの根本にも分厚いプラスチックカバーが着いています。
    後期型は、これら80年代に流行った、「無塗装の黒いプラスチック部品」が多く取り入れられていました。



    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_11燃料タンクへの給油口もシンプルな造りが徹底しており、ボディパネルと同化したフタはありません。
    多くのモーターサイクルのように、キャップに鍵が着くタイプが採用されていました。
    この個体には、ドレスアップでスパルコ製のエアープレーンタイプのキャップに交換されていました。

    下には、パンダ4x4から採用になった、異様に分厚いプラスチック製のサイドプロテクションモールが見えます。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_12リヤサイドの窓は、多くの60年代、70年代車に見られるタイプの開口式になっています。
    この1998年式セレクタCLXには、エアコンが搭載されていましたが、まだエアコン普及率は低い時代の設計なので、この開閉機能が重要でした。

    80年代中期以降からは、カーエアコンの普及と共にこの窓がハメゴロシになったクルマが多くありました。
    しかし、このわずかな隙間が開くだけで、内気の循環はものすごく効率よくなります。
    特に喫煙者には、今でも必ず着けていて欲しい機能です。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_13
    さて、このボディに付けられたダクトですが・・・


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_14
    ・・・運転席から見えます。エンジンフードのガラスに近いほうに開けられています。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_15
    そこで、エンジンフードを開けてみると、なんとその真下には天井を向いてエアクリーナーボックスの吸入口が着いていました。
    吸入口には網目上の石避けが着いていますが、砂や雨を遮るものはなにもありません。
    ボックスの中までは確認しませんでしたが、これで大丈夫なのかと思うのは、日本人ならではの心配なのでしょうか。
    ただ、この豪快なイタリアンの割り切り設計は、個人的には好きです。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_16こちらもコストダウン物件のひとつ、エンジンフードのロック。
    まるでホームセンターで買ってきて自作したようなシンプルな創りですが、変に複雑で凝ったものを着けているよりは、ロックが壊れたりワイヤーが切れた時には、力づくで開ければなんとかなりそうですし、この部品なら安そうなので、後の修復も簡単なのではないかと、勝手に想像してしまいました。
    いずれにしても、必要にして十分な装備の好例かもしれません。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_17では、開けたついでにエンジンルームを見てみましょう。
    これも80年代後半には絶滅寸前となったレイアウトですが、エンジンルームにスペアタイヤが収まるようになっています。

    エンジンは、FIRE(Fully Integrated Robotized Engine)と呼ばれる、ロボットが組み立てたエンジンが乗っており、セレクタ(ECVT)と併せて、こう見えて以外と当時の最先端のハイテクで造られた自動車なのでした。
    水冷式直列4気筒 SOHC 999ccで、ランチアやアウトビアンキなどにも搭載されたエンジンでした。
    本国には、769ccのタイプもあったようです。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_18さらに、スペアタイヤを外してみると、大きな作業スペースが現れます。よく観ると、タイヤの下にも鉄の角材が載っています。ボディ補強のトルクロッドにも見えますが、これはとてもユニークな形をしたジャッキなのでした。
    このジャッキについては、後で詳しくご紹介します。

    そして、このエンジンルームには、他にもまだいろいろなモノが乗っていました。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_19こちらは、バッテリーの搭載位置ですが、右側(ヨーロッパ仕様の運転席の反対側)のバルクヘッドの前に搭載されています。一見、BMW張りの重量配分設計となっているようですが、室内の足元を確保した為もあるのでしょうが、エンジンが随分と先端にマウントされており、フロンとアクスルよりだいぶ前でした。パンダのすぐ後に登場するホンダ・シティも同様のエンジンマウント位置でしたが、初代シティ開発した方から直接話を聴いた時には、「今なら絶対にこんな位置にエンジンを載せたりしない。」と仰っておりました。ちなみに手前のパイプは、エアコンの配管です。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_20さて、いろんな物が載っているエンジンルームですが、一見この写真を見た限りでは気がつきにくいところにあります。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_21フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_22

    なんと、ウォッシャー液のタンクにドライバーがぶっさ刺さって搭載されておりました。
    おまけに、ホイールレンチもタンクにしがみついて搭載されております。
    コアサポートに寝かせて着けても良さそうなものですが、よく考えてみると、縦に搭載しておくと、クラッシュ時に不用意にあちこちに刺さったりしないので、その為かな?と考えてしまいました。
    しかしオーナーさんが一言「この原チャリの車載みたいなドライバー一本で、一体何の修理をしろと?」
    確かにアイドリングぐらいしか調整出来なさそうです。
    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_23
    こちらは、80年代憧れのドアミラー、ヴィタロニ(vitaloni)社製のジャバラ型ドアミラーです。パンダのような廉価車にもイタ車には標準装備なのでした。
    今の時代にして思えば、ブレンボ(brembo)社も日本の曙ブレーキのようなメーカですし、ヴェグリア(vegria)社も日本の日本精機みたいな計器のメーカーですから、本国のクルマに純正装着は当たり前なのかもしれません。
    それでも、あの当時の日本では名前を聞くだけでカッコいいイタリアンなパーツメーカーだったのです。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_24そして、このヴィタロニ製ドアミラーは、ドアの内側から手動式でミラーの角度調整が出来るようになっています。これもとてもシンプルな造りです。初代ホンダ・シティなどの国産車もしばらくの間このようなミラーのクルマがありました。
    このぐらいのサイズのクルマでしたら、運転席から助手席のドアにもすぐに手が届きますから、わざわざモーターやら配線を載せて電気仕掛けなどにしなくても、これで十分な気がします。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_25こちらは、至ってシンプルな造りのドア内張りと、取っ手、そして小物入れ兼スイッチボックスです。
    質素に造っても、イタリアンな雰囲気が出ていてお洒落に見えるあたりはさすがはイタ車、そしてさすがはジウジアーロと云ったところでしょうか。
    かなりシンプルに見えるのには、じつはもうひとつ理由があって、開閉ハンドルが見当たりません。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_26開閉ハンドルは、取っ手の先端に着いていました。さらに、このセレクタCLXは、パンダにしてはかなりハイテクで豪華な装備を持っているようで、パワーウインドウになっていました。
    左右2枚の窓の為にモーター2つとその配線とスイッチが要るのだろうか?と思ってしまいますが、電気仕掛けになっていれば偉かった時代ですから、これはその時代には大切な装備だったのかもしれません。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_27ドアを開けたので室内を見てみましょう。
    シンプルでモダンで個性的でプラスチックも多用して、外板のボディ色も見えているのに好印象の室内デザイン。なんにも着いていない室内をこのようにお洒落に魅せるのはさすがイタリア、さすがジウジアーロの仕事と云ったところでしょうか。

    エアバッグ標準時代には対応出来そうにありませんが、必要最低限のインストゥルメントパネルの見本のような使い勝手も良さそうなデザインです。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_28フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_29フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_30パンダのシートは、最初のモデルは「ハモックシート」と呼ばれた極単純な造りのシートでしたが、1998年式には必要最低限のクォリティが与えられていました。
    背もたれ横にあるレバーを持ち上げることで、簡単に後席へのスペースを造ることが出来ます。これはレカロのリクライニングシートにも見られる大変使い勝手の良いレバーです。




    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_31フロントウインドウの下にあるベンチレータ。この反対になる外側にも同じようなプラスチック製の取り入れ口があり、如何にシンプルな創りかが伺えます。
    構造が単純と云うことは、壊れにくい=丈夫と云うことにも繋がりますから、日増しに構造が煩雑化する現在の自動車にも見習って欲しいところはあります。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_32インストゥルメントパネルとステアリング。ステアリングも初期は2本スポークのブーメラン型で如何にも廉価な印象がありましたが、後期型セレクタCLXには、4本スポークの立派なステアリングが与えられていました。
    速度計の針が止まっているのに正確に0km/hを指して居ないことは置いといて、運転手に必要な機能が小さなパネルに凝縮された様は、スポーティカーの印象すらあります。機能美。
    ヨーロッパ車は、メーターの中に自動車の絵を描くのがお好きなようですが、これはメカに弱い人でもクルマのどこが警告を発しているのかが判り易くて、この手の足車には良い装備だと思います。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_33この少し後に登場するワーゲン・ゴルフⅱにも通じる、モバイルのようですらある集中スイッチ部分。空調コントロールは個性的ですが、これらのスイッチの配置は慣れるとかなり使い易そうに見えます。アナログ時計まで着いていて装備も充実しています。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_34エアコンは、元々設定が無かったのか、いかにも後付け感のある別の場所に設けられていました。
    インストゥルメントパネルの下にぶら下げてあるあたり、70年代の「カークーラー」を思い出します。

    セレクタのシフトレバーは、これもいかにも80年代デザインと云う印象の未来的デザインです。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_35助手席側から室内を見ます。
    三本和彦氏風に云うと、「小さなクルマを小さく見せて大きく乗せる。」と云うコンセプトでしょうか。
    初代ミニにしてもそうですが、ヨーロッパ車は小さいクルマの室内を広く見せるのがとても上手だと思います。
    ミニもパンダも、「モノが無ければ広い」に尽きると思うのですが、特にこの時代の日本車は、どうもインストゥルメントパネルがゴテゴテしていて広く感じないクルマが多いように思っていました。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_36小物入れにしがみつくのは、初期パンダから続く伝統の灰皿。このまま好きな位置にスライド出来るようになっています。
    これもジウジアーロのアイデアでしょうか。初期型を初めてモーターショウで見たときからとても印象に残っています。小物入れも大きくて、下手にフタを付けない方が視覚的にも実用的にも良いと云う感じがします。
    この角度なら、フタが無くても物がこぼれ落ちることも少ないでしょう。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_37こちらは、リアゲートを開けたところ。
    リアゲートも、一本のダンパーで支えられるという徹底したコストダウン仕様。その奥に見えるのは、リアシートベルト。巻き取り部がむき出しなクルマも珍しいですが、それでもパンダが登場した当時の日本車は、まだ後席2点式シートベルトが当たり前の時代ですから、むき出しのままでも3点式ELRが着いているあたりが安全に対する意識の違いと思いました。
    セレクタCLXには、荷物のプライバシーを守るトレイが着いていて、これでもだいぶ豪華な装備になっていることがわかります。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_38大抵のクルマならスペアタイヤやジャッキが表れるはずの荷室の床ですが、前述の通りそれらはエンジンルームに納められておりますので、床はただの平らな鋼板となっていました。
    パンダは、「具」と「人間のスペース」を、きっちり住み別けているクルマなのだと言うのが判ります。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_39では、前述のユニークなジャッキを使ってみましょう。

    先ず、エンジンルームのスペアタイヤの下にある角材ジャッキを取り出します。
    ジャッキそのものは、クランクハンドルまで一体構造になった、凝った造りのものです。
    こういうところだけ凝っているのもまたユニークですが。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_40
    ドアの真ん中あたりの下を見ると、フロアに四角い穴が取り付けてあります。
    そこに、ジャッキの先端を差し込みます。
    そして、ジャッキに取り付けられたクランクを回すと、


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_41このように車体が持ち上がります。
    第一印象、「犬のしょん○ん」・・・もとい「パンダのしょん○ん」と云ったところでしょうか。

    オーナーさんが上げた瞬間、その姿に大笑いしてしまいました。
    この姿、小さなパンダに似合いすぎです。
    しかし、それだけではないのがカロッツェリアイタリアーナの仕事。
    あの単純な角材一本で、しっかりと車体が持ち上げられて、しかも前後両輪のタイヤを一気に交換できると云う優れものなのでした。上がった状態は、思ったよりもずっとガッチリとしていました。拍手!


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_43後からフロア下を覗き込むとこのようになっていました。
    燃料タンクとエキゾーストマフラーが、結構ぎっちり収まっています。これを見て、タイヤがエンジンルームにあるのも納得。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_44こちらは、フロントサスペンション部分を覗き込んでみました。タイロットがこんなに上の方に着いています。力学上の理由なのかは不明ですが、試しに据え切りしてみればよかったです。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_46テールゲートに貼られた「Electronic Transmission」の文字が、セレクタ(ECVT)の証。
    現在でもまだまだ見かけることがあるクルマですが、この個体も含めてこの電気仕掛けが以外と泣きどころなのだとか。
    電気仕掛けは、アッセンブリー修理が前提になるので、普通に治すと修理コストが思いのほか掛かるそうです。
    特に、パンダに搭載されるのは、普及前の初期のECVTなので、普段の扱いも神経質になった方がいいらしいです。


    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)_45【こぼれ話】
    この個体は、このWebサイトに何台ものクルマを掲載させてくださっている友人が所有するパンダ・セレクタCLXを取材させていただきました。いつもありがとうございます。

    今回、敢えて突っ込みどころも沢山書きましたが、このクルマを通して、自動車の時代の移り変わりや、自動車と云うひとかたまりの機械に対する一貫性など、じつに様々なことを学べました。

    まず、初代フィアット・パンダと云う土台の一貫性に驚きました。
    コストダウンに対する考え方も、様々な要素を相対的に捉えて、イタリアの香辛料を加えると、ここまで魅力的な工業製品を生み出せること。
    パンダは、どこを取ってもコストダウン思想のかたまりのような自動車でしたが、どの部分を見ても「なるほど~」と思わされるものばかりで、「コストダウン=残念な造り」がまかり通る21世紀の工業製品とは質の違いを感じました。

    フィアット・パンダ・セレクタ(イタリア車 - 1998年式)次に、電気仕掛け。
    70年代がアナログ時代、80年代がデジタル黎明期、90年代以降がデジタル時代だとすると、この1998年式パンダ・セレクタCLXは、70年代末期の設計、80年代に煮詰め、90年代初頭のデジタル要素を加えたクルマと云う事になると思いますが、このパンダ・セレクタCLXは、時代の変わり目のサナギのような存在だったと思いました。

    70年代後半~80年代初頭のアナログ車の良いところと、それ以降の時代の要求がひとつのクルマの中に収められています。
    手動式ドアミラー、開閉式リアサイドウインドウなどがアナログ時代の名残で、必要かどうかは別として、時代に応えたフロントサイドのパワーウインドウ。時代の流れに沿った後付けのエアコン。そしてハイテクのFIREエンジンとECVTなどです。

    ただ、個人的な気持ちとしては、「後者が無ければ、もっと長持ちするのに。」と云うのが結論でした。

    それにしても、ジウジアーロと云う工業デザイナーは、昔から好きですが、改めて「工業デザイン」のなんたるかを魅せてくれた気がした一台でした。

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