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    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)

    2013/03/31 22:00|日本車-ダイハツTB:0CM:0
    ダイハツ・電気自動車・DBC1
    (DBC1型 - 1970年)
    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_01
    大変珍しい、むかしの電気自動車をご紹介します。
    まだ、路地裏に3輪ミゼットが走りわっていた、1970年。「人類の発展と調和」をテーマに開催された日本万国博覧会の会場で、日本経済新聞を運んだと云われているのが、このダイハツ・DBC1型、3輪電気自動車です。



    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_02先ずは、有無を言わさぬこの顔つき。
    21世紀の子供が見たら、きっと誰もが「ピカチュウ」と答えるでしょう。オールドファンなら、MP4/5シリーズの顔つきを思い出すことと思います。
    いづれにしてもユニークな顔つき。当時は、こうして自動車の顔が笑っている時代でした。

    外見もとても魅力的なコンパクト貨物車ですが、中身も21世紀を先取りした「電気自動車」、しかも骨組みからしっかりとした、さすが当時のメイド・イン・ジャパン・クォリティでした。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_07
    こちらは、フロントウインカーですが、ボディに添うように、カーブを描いて造形されており、とても凝った造りです。
    このDBC1の専用設計だとしたら、相当デザインに気合を入れていたと言うことになりますが、この時代は、貨物車両のデザインにもちょっと一味と云ったことがまだ出来たのかもしれません。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_03ワンアームワイパーも二本の柱でしっかりと造られていますが、前窓は、ちゃんとガラスになっていました。当時の車検ステッカーが懐かしい。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_04真横から観た姿。初代ミゼットと二代目ミゼット(MP4/MP5型)を合わせて縮めたようなキュートでコンパクトなスタイリングです。

    日本経済新聞社の用途で造られたと云う事で、しっかりと新聞が積めるように後ろはトラックの荷台のようになっています。
    この個体には薄っすらと、赤い文字で「日本経済新聞社」のロゴが残っていました。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_05後ろは角の少し取れた四角いおしりです。テールランプは、ハイゼットなどと共通のようでした。
    「配達用電気自動車」と目立つところに書いてあり、当時も「エコカーでっせ!」と、主張していたのが判ります。
    最大積載量は100kgとありますが、荷台の構造、スペースからすると、実際にはもっと沢山積んでもおかしくない造りです。
    (筆者は、刷りたての新聞の束を、バイクで運んだことがありますが、比較的コンパクトな束でも、新刷りの紙は相当密度がありますので、かなり重いのです。)


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_06
    荷台は、思い新聞を積むためか、しっかりとしたスチール製で造られています。
    そして、メンテナンス用に、後ろにのけぞって、おもいきり開くようになっていました。
    開いた姿は、レーシングカーと云うか、ダンプカーと云うか、独特の雰囲気です。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_08
    これは、後ろの荷台の下を観たところですが、しっかりとしたスチールフレームを持っており、電気自動車らしく、太い配線が4本ほど出ていて、バッテリー?(このクルマにはあちこちバッテリーに見える箱が積まれていました。)に繋がっていました。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_09
    こちらもバッテリーに見えるのですが、オーナーさん曰く「充電器」だそうです。
    ボディの前半分は、FRP製でしたが、各部はしっかりとしたスチール製で造られていて、とても質の高さを感じる造りでした。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_10こちらは、運転席の右横にある配線。何かは不明でした。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_11
    こちらは、マニュアル式トランスミッション。前進3段で、後退1段で、どうやら初代ミゼットのものが積まれているようでした。
    と、云うのもモーター自体は、オンとオフのようで、回転数が一定らしく、代わりに3段のトランスミッションで、速度を切り替える仕組みになっていたようです。
    マニュアル式ですから、クラッチペダルも着いていました。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_12こちらは、フロントフォーク部分。テレスコピック式のしっかりしたものが着いていました。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_13
    こちらは、リヤサスペンション部分。本格的なデファレンシャルギアと、リーフスプリングが装備されていました。
    やはり、新聞の束は重いのでしょう。それに日本のクォリティが加わると、DBC1のようなミニカーでも、この質感が実現するのでした。
    実際、新聞配送現場の過酷さは、現在でも察して知るべしですが、それだけに信頼性は欠かせなかったのかもしれません。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_14
    リヤホイール部分。ホイールは、当時の軽自動車と同じ「併せホイール」で、タイヤは、ブリジストン製でしたが、なんと!チューブレスタイヤが装着されていました。
    合わせで、チューブレスと云う組み合わせを、わたしは初めて知りました。

    ちなみに、タイヤサイズは、4.00-8インチと云う小径でした。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_15ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_16
    運転席まわりはFRP製で、足元の左右のペダルは、右がブレーキペダル、左がクラッチペダルとなっており、アクセルは、バーハンドル右のスロットルグリップで操作するようになっていました。

    プラスチックと云っても、質の高いFRPで出来ており、割れやヒビなどは見当たりませんでした。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_17こちらは、運転席の下ですが、初代ミゼットと同様に、両足の間にシフトレバーが生える、いわゆる「またぐらシフト」でした。
    その左側に、サイドブレーキと思われるレバーがあります。

    シフトのゲートが、スーパーカーチックでした。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_18
    こちらは、インストゥルメントパネルにに書かれたシフトに関する、珍しい注意書き。
    文面は、
    「日本経済新聞社の指示により、トップ(3速)を使用しないでください。」
    と、あります。
    配達員への、安全運転の注意書きと思われますが、3輪で大量の新聞を積んでスピードを出すと、転倒の危険が高かったのかもしれません。

    しかし、製品のプレートで業務命令とは珍しい。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_19
    運転席は、こんな眺め。
    ジャイロ・キャノピーあたりを思い起こさせる雰囲気です。
    ハンドル両側の穴は小物入れで、メーターパネルは木目にも見えますが、鉄製で錆びていました。
    オーナーさんが、これから走るようにして、レストアされるようです。

    赤い二つのランプは、方向指示器のインジケーターと思われます。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_20
    シンプルな速度計と、インジケーターランプ、そして電流計です。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_21
    下には、左がワイパースイッチ、右がパーキングランプ/ヘッドランプスイッチと、イグニッションキー。
    真ん中の蓋は、メンテナンスカバーと思われます。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_22ハンドル右側のコンビネーションスイッチは、モーターサイクルのようです。
    上から、ヘッドライト上下、方向指示器スイッチ、警笛スイッチの順と思われます。


    ダイハツ・電気自動車(DBC1型 - 1970年)_23【こぼれ話】
    この個体は、旧車部品交換会の会場で、展示されていた車両を、オーナー様にお声を掛けさせて頂き、取材させていただきました。
    この個体のオーナー様は、他にも光岡K-2を取材させていただいております。
    いつも、ご協力ありがとうございます。

    かなり珍しいもので、会場で真っ先に目に付きました。
    また、偶然にも黄色いボディで、その姿があまりにもピカチュウだったので、それもおおいにウケました。
    こうやって、観た人がみんな笑顔になるような自動車、昭和40年代中頃までは、沢山あったように思います。
    それに比べて、21世紀の最新型は、皆アダムスファミリーのオカンのように釣りあがった目尻で、周囲を威嚇しているようにさえ見えます。
    自動車デザインも、その時代を反映してしまうのでしょうか。

    ところで、この車種どこかで見た覚えがありました。


    ダイハツ・電気自動車・DBC-1(DBC1型 - 1974年)_01これでした。福山時計自動車博物館に、赤い固体が展示されているのでした。
    スペック表には、「最大出力:6.5hp(馬力)/5kw」と、書いてありました。
    こちらは、1974年製の個体のようでした。

    恐らく、以前に見たのはこの一台だけで、今回が二度目のご対面となりました。
    Daihatsu_Expo70s_car
    日本万博会場が近いこともあってなのかは不明ですが、ダイハツは、この1970年ごろにいろいろな電気自動車を出していたようです。
    こちらは、現在、日本万博記念会場の「EXPO記念館」に展示されている、日本万博会場での送迎用に使われた、ダイハツ製電気自動車です。

    トヨタの影になって、21世紀ではダイハツ=電気自動車のイメージは皆無ですが、日本が世界に発信した日本万博の時代には、ダイハツ=電気自動車だったのでした。

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