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    ホンダ・VT250F・インテグラ・スペシャルエディション(MC08型 - 1985年)

    2013/04/14 19:35|日本車-ホンダTB:0CM:0
    VT250F・INTEGRAウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_01VT250F・INTEGRAウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_02


    ホンダ・VT250F・インテグラ・ウイングスペシャルエディション
    (HONDA VT250F INTEGRA "WING SPECIAL EDITION" - MC08型 - 1985年)
    VT250F・INTEGRAウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_03
    バイクブームだった1980年代を代表する一台をご紹介します。
    「VTの2型」こと、MC08型VT250F2Fのフルカウルバージョン、「インテグラ」です。さらに、この白・黒・赤のカラーリングは、「ウイングスペシャルエディション」と云う、5,000台の限定車でした。
    今回は、この個体の試乗もさせて頂きました。


    VT250F・INTEGRAウイングウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_04
    この個体は、1985年型のVT205Fで、1983年より日本国内で純正装着が許されるようになった、前面の大型風防「フルカウル」を装着し、限定色を与えられた「ウイングスペシャルエディション」と云う、日本国内で5,000台が発売された限定車です。
    これは、「VT250」の販売累計が10万台を達成したと云うことで、記念に企画されたものだったようです。

    同時に標準カウルで、白・黒・黄色の3色に塗られた限定車もあったようですが、発売年の1985年は、阪神タイガースが21年ぶりに優勝した「タイガース・フィーバー」の年であり、この黄色をあしらった限定車は、巷で「タイガースカラー」と呼ばれていました。
    ※阪神タイガースのバース、掛布、岡田が、伝説の「バックスクリーン3連発」を打ち込んだのもこの年でした。

    ベースは、2代目VT250Fで、標準はハーフカウルですが、この限定車には「インテグラカウル」と呼ばれる、フルカウルが装備されていました。
    「インテグラ」は、同年に「クイント・インテグラ」として、自動車の名前になりましたが、VTとVFのホンダV型スポーツバイクには、1983年からフルカウル車にこの名が付けられていました。

    ちなみにVT250Fインテグラは、初代モデル(型式は、同じMC08型)から存在しました。
    VT250F・INTEGRAウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_05
    いわゆる「2型」と呼ばれるこのVTは、テールエンドの形が特徴的でした。
    まだ86年以降のレーサーレプリカと違い、しっかりと座れるタンデムシートを持っていました。

    この個体のマフラーは、別のホンダ車の純正マフラー(恐らくVT250スパーダ用)が装着されていました。
    VT250F・INTEGRAウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_06
    正面から見たVT250Fインテグラ。
    インテグラカウルのデザイン意匠は、上級の400ccモデル「VF400Fインテグラ」のデザインと共通するイメージで、それよりひとまわり小さいと云う印象です。

    また、VT2型は、フルカウルになる以前から、メインフレームにアッパーカウルがマウントされており、ステアリングを切ってもフロントカウルやヘッドライトは車体に対して正面を向いていると云うものでした。
    1983年の規制緩和以前のバイクは、良くても「ビキニカウル」と呼ばれるヘッドライト周りに小さなカウルが着く程度でしたので、規制後のフレームマウントカウル車の動きは、当時はちょっと新鮮で不思議な感覚がありました。

    VT250F・INTEGRAウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_07
    ホイールは、この時代のホンダ独特の形状の2ピースタイプが装着されていました。
    後輪は、ドラム式ブレーキでしたが、前輪は、標準タイプにはインボードディスクと云う、ディスクプレートがドラムブレーキのようなケースに収められたブレーキが、このインテグラには、アウトボードのディスクローターが左右に装着された「ダブルディスク」タイプのブレーキが装着されていました。


    VT250F・INTEGRAウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_08
    先に、フロントホイールを紹介しなかったのは、この個体は、フロントホイールにモデファイが加えられている為でした。
    当時を知る人には、有名なホンダの「NSコムスター・ホイール」が前輪にのみ着いています。
    これは同時期のホンダ・2サイクルレーサーレプリカ、「NS250R」からの移植でした。
    当時は、ほとんど誰もやっていなかったように思います。この個体を見て「この手があったか!」と、感心しました。

    本来、この「VT250Fインテグラ・ウイングスペシャルエディション」には、フロントフォークにもブレーキトルク応答型アンチダイブ機構「TRAC」と云うブレーキング時にノーズの沈みを押さえる機構が着いています。

    TRACはノーズダイブを押さえる新しい機構ではありましたが、乗り手によって、かなり好みが分かれる乗り味を示して居ました。
    ちなみに、筆者もTRACはサスペンションの動きとブレーキング時のグリップ感が通常のテレスコピックサスペンションよりも判り難く、ブレーキリリースとサスペンションの動きに合わせてコーナリングに入る感覚がわかり難かったので苦手でした。


    VT250F・INTEGRAウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_09
    こちらは、VT250Fインテグラの水冷式90度V型2気筒 4バルブDOHC エンジン。型式名は、車体型式にEが付いた「MC08E型」と名づけられていました。

    この時代のホンダパワーは、とにかくフラットトルクの味付けで、発進から13,500回転のレッドゾーン手前まで、山も谷も感じさせずにストレートに吹けあがる特性が特徴でしたが、このMC08Eは、そのフラットトルクの王道を行く、どこからでも同じ加速感が得られる感じがするエンジンでした。
    さらに、この2型のMC08Eには、改良が加えられ、「ハイ・イナティア・ポート(High Inertia Port)」などで、出力アップと、さらに乗りやすいエンジン特性になっていました。

    VT250シリーズは、位置付け的にはレーサーレプリカ系に属するスポーツバイクだったようですが、小柄な女性ライダーや初心者にも扱い易いと云う印象があり、当時は、女性のVTライダーが沢山居ました。
    VT250F・INTEGRAウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_10
    こちらは、左側面のチェンジペダル付近ですが、注目は銀色の「ハイドローリック・クラッチ(HYDRAULIC CLUTCH)」。
    なんだか、21世紀のF1マシンのようなクラッチの名前ですが、要は、ライダーがクラッチを握る力を軽減できる機構で、このあたりも女性ライダーに人気の秘密があったのかも知れません。


    VT250F・INTEGRAウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_11
    こちらが、ライダー目線に近い位置。
    大きなフルカウリングと大型の左右のミラーは、乗っていて安心感があります。
    トップブリッジやカウルの内側も樹脂製のカバーで覆われていますが、このインテグラカウルの左右には、鍵付きの小物入れが付いており、ちょっとしたウエスなどの小物を入れておくことが出来ました。
    わたしは、嘗て87年型CBR250Rハリケーン(MC17型)に乗っていましたが、これにも同様の小物入れが付いていて、高速ツーリングでチケットを入れておくのに重宝した記憶があります。

    VT250F・INTEGRAウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_12
    計器周りの意匠は、VF400Fゆずりの赤いレターですが、VF400よりもさらに1,000回転高い、13,500rpmがレッドゾーンの入り口になっています。
    実際に、ここまで一気に回ります。エンジンによく無いですが、まだレブリミッターが無い機械式バイクなので、多分それ以上も回せば回ってしまうと思います。

    この赤いレターと太い計器針。もうひとつ何かに似てると思って考えてみたら、フェラーリ328GTSが、このようなデザイン意匠だったように思います。
    いづれにしても、カッコいいメーターデザインだと思います。

    VT250F・INTEGRAウイングスペシャルエディション(MC08型 - 1985年)_13
    【ロードインプレッション:VT250Fインテグラ・ウイングスペシャル】
    この度、この個体を試乗する機会を頂きました。
    この個体を取材させていただいたのは、わたしが17歳で原付免許を取って以来、2世代に渡ってずっとお世話になっているお店「茨木輪業」様のVT250Fインテグラでした。

    VT250シリーズは、友人が3代目VTのネイキッド版「VTZ250」や先輩が「VT250スパーダ」や4代目の「VT250Fゼルビス」に乗って居たので、一通り乗ったことがありましたが、それらは遥か20年前の話。
    今回、80年代のホンダスポーツに乗るのは、ホントにそれぐらい振りでした。

    普段、車両装備重量170kg前後のベンリィ125を足に使っているので、車両重量170kgのVT250インテグラの重さは、むしろ軽く感じるぐらいでした。
    それは、この時代のホンダスポーツバイク特有の低重心設計によるところが大きいと思いました。

    初めて乗る個体にも関わらず、ハイドロリッククラッチの恩恵で、原付バイクのように簡単に発進出来ました。
    そこから60km/hまで、少し強めに加速しましたが、昔も今も変わらぬフラットトルクのエンジンは、一気に1万回転に達してくれました。
    ブレーキの方も、TRACサスペンションが当時感じていた程でしゃばらず、ブレーキング時のグリップ感もとても掴み易いので、安心して使えるものでした。

    前後17インチタイヤのお陰で、リヤタイヤ中心のイメージでカーブに入ると、狙ったとおりの線を辿ってくれる感じで、そこから加速の為にスロットルを捻ると、しっかりとしたトラクションを感じながら、安定した加速に入れました。
    NSや400cc系スポーツのようなのけぞる加速ではありませんが、250ccVツインにしては、十分速い部類に入るエンジンのように感じました。

    ツーリングにもちょっとしたスポーツ走行にも使えて、当時「VTは乗りやすい」と周囲の誰もが云っていましたが、20年を経ても、やはりその感触が変わらないことが確認できました。

    当時は250ccのスタンダードモデルだったので、そこらじゅうで見かけるバイクだったのですが、今回、当時と違ったのは、乗っていると以外に人目を集めることでした。
    インテグラカウルの限定車。当時を知る人なら、きっと振り返ることでしょう。

    【こぼれ話】
    この個体は前述の通り、大阪府茨木市にある「有限会社茨木輪業」様のご協力で、取材と試乗を行いました。
    いつも大変お世話になっています。ありがとうございました。

    わたしは、VT2型と云えば、当時はレーサーレプリカのイメージがありませんでした。
    しかし、今にしてスペックを見ると、6速ギアや1万3千回転のエンジン、ダブルディスクのフロントブレーキなど、やはりレーシングスポーツの血統が随所にちりばめられていることが判りました。

    当時はCBR400やNS250と云った、もっとドぎついレプリカモデルが沢山あったので、VTは、わりとツアラー寄りのコンセプトに思えたのかもしれません。
    この取材時に、2013年現在では、VTはアメリカンバイクになって居たので驚きました。
    また、インテグラの名も、自動車から再びバイクに帰って来ているのもしかりでした。

    レーシーでありながらツアラーもイケると云う、VT250Fのコンセプトには、直列4気筒モデルで、エアロフルカウルのCBR250R(MC17)との共通点も見出せました。

    しかし、今回「もう25年も経ったのか!」
    と、青春時代のVT250Fがこのサイトの記事なることに少し感慨深いものを感じた、2013年の春だったのでした。
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