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    ホンダ・QR50(AE01型 - 1987年)

    2013/06/10 20:37|日本車-ホンダTB:0CM:1
    ホンダ・WR50(AE01型 - 1987年)_01
    ホンダ・QR50
    (HONDA QR50 - AE01型 - 1987年)
    ホンダ・WR50(AE01型 - 1987年)_02
    1980年代のキッズ用モトクロッサーをご紹介します。
    ホンダが、子供を中心にモータースポーツの入門用に、クローズドコース専用バイクとして1982年に発売したのが、このQR50です。
    車体重量、僅か35kg!(モトコンポでさえ42kg)。2.7HPの空冷式2サイクル単気筒エンジンを搭載し、ホンダ・ハミング系の遠心クラッチ式チェーン駆動を搭載した、このミニモトクロッサーは、1990年代まで造られました。

    ここでは、初期型の1980年代の個体をご紹介します。


    ホンダ・WR50(AE01型 - 1987年)_03
    スクーターサイズの2.50-10インチホイールの割には、本格的なフォルムを持つQR50。
    カラーリングも、80年代当時のホンダ・ワークスカラーです。当時は、タンクに黄色いウイングマークのステッカーが貼ってありました。
    ゴールドに塗られたホイールは、ホンダ・タクトなどの原付スクーターと共通部品のようですが、タイヤは、本格的なオフロード用パターンを備えています。

    全体の大きさは、とても小さくてポケバイよりは大きいですが、後ろに見えるヤマハ・DT50やヤマハ・BW80と比べてもひとまわりもふた周りも小さいサイズです。

    ホンダ・WR50(AE01型 - 1987年)_04
    サスペンションは、本格的なトレール長を持つ、テレスコピック式フロントフォークを備えており、リヤも、中央に一本のサスペンションシステムを持つ、モノショック式が装着されていて、とても本格的な設計になっています。

    ダブルクレードルフレームに搭載されるエンジンは、ホンダ・ハミング(NC50)などに使われたNC50E型エンジンにそっくりな、AE01E型と云うエンジンで、専用の排気系を持っていますので、ナンバー付きのスクーターよりも少しだけ元気のいいエンジン音とレスポンスを持っています。
    変速機は、遠心クラッチ式で、変速ギアを持たないので、自動でクラッチが繋がり切ってしまうと、半クラッチやキックダウンといった機能は無しで、あとはエンジンのトルクのみで引っ張る仕組みです。

    2.7HP/6,000rpmの出力なので、平坦な不整路面を走るのに必要にして十分のパワーです。
    クローズドコースで、まだ免許取得年齢に満たない、子供が運転する事を想定していますから、このぐらいのサイズと出力に設定されていると思います。

    ホンダ・WR50(AE01型 - 1987年)_05
    後ろからのフォルムも、本格的で、ホンダの競技用モトクロッサー、CRシリーズに通じるデザインです。
    しかし、よく見ると、サイドカバーは、リヤフェンダーと繋がっていますし、スタンドはセンタースタンド(競技用モトクロッサーは、スタンドは着いていません。)ですし、ホイールもプレスホイールです。
    それでもエキゾーストシステムは、QR専用のチャンバータイプが与えられており、エンジン音そのものは、ハミングやモトコンポなどと似ていますが、排気音は、QRは、少しだけ大きくていい音がします。

    ホンダ・WR50(AE01型 - 1987年)_06
    ガソリンタンクも本格的な造りで、なんと樹脂製です。
    1980年代頃からの競技用モトクロッサーやエンデューロレーサーが、同様に樹脂製ガソリンタンクを備えていました。

    しかし、CRシリーズのように潤滑油は、混合給油式では無く、分離式給油式なので、ガソリンキャップ前方にオイル用のキャップが着いていました。
    ガソリンキャップから、ブリーザーホースが出ている辺りも、かなり本気です。

    ちなみに、車体が小さいので意外と容量は少なく、ガソリンが2.0L、オイルが0.4Lタンクとなっています。

    ホンダ・WR50(AE01型 - 1987年)_07
    こちらが、AE01E型、空冷2サイクル単気筒49ccエンジン。
    左側にキックスターターが着いているのが、スクーター用エンジンのモデファイである証し。

    21世紀のスクーターのようなVベルトでは無く、遠心クラッチとドライブチェーンでタイヤに駆動を伝えるシステムです。
    クラッチが繋がってしまえば、すべりが無い分、スロットルレスポンスにダイレクト感はありますが、登り坂が少し苦手な駆動方式です。
    1981年に、初代ホンダ・タクトが登場する以前の、ハミング・モトコンポ・ロードパルなどのミニバイクに搭載されていました。

    ホンダ・WR50(AE01型 - 1987年)_08
    ハンドル周りの眺め。
    その気にさせる運転台です。左手にも操作レバーが着いていますが、これはリヤブレーキ用で、足元で操作する機能はありませんでした。
    スロットルワイヤーも、上から出ていて、ゼッケンプレートに、ハンドルバーのクッションに、その気に成らずにいられようか!と、云う感じがする本格設計でした。

    子供の頃、これに乗れたら楽しかったでしょうね。

    ホンダ・WR50(AE01型 - 1987年)_09
    【インプレッション】
    敷地内限定ですが、このQR50を運転させていただきました。
    まず、エンジンの始動は、右側のキックギア一発です。
    QR50は、CDI点火式ですが、バッテリーは搭載していません。
    一発で始動すると、少しだけ元気のいい音がしますが、ハミング系のエンジン音そのものであることがすぐに判りました。
    専用の給排気系以外にも、何かチューンされているのか判りませんが、レスポンスがいい感じでした。

    出足は、遠心クラッチ式独特の穏やかな発進をしますが、チェーン駆動なのでその後のダイレクト感は、この手のバイクには丁度合っているように思いました。

    とにかく車体が軽いので、これなら小学生に運転させて、モータリングの入り口を体験してもらうには、丁度いい取りまわしに思えました。

    子供のパワーウエイトレシオなら、もう少し元気のいいスタートダッシュが出来そうですし、少々の坂道でも元気に登る気がしました。

    大人が乗ると、少し傾けてアクセルを捻って、後ろを滑らせて遊んだりが容易に出来ます。
    大人だと、ちょっと遊ぶには面白いですが、コースなどを走るには、もう少しパワーが欲しいかな?と云う感じでしたが、安全に遊べる乗り物の範囲のサイズ、重量、出力に、よくまとめてありますし、子供にとって、このCRそっくりな色と形は、そそるだろうなぁと思いました。

    ホンダ・WR50(AE01型 - 1987年)_10
    大きさ比べ。
    奥から、ヤマハ・DT50、ヤマハ・BW80、そしてホンダ・QR50。
    どれもそれぞれのカテゴリーのミニサイズ版なのですが、並べると、こんなに大きさが違いました。

    あと、一生のうちで、BW80とQR50の2ショットなんて拝めるのだろうか?と、思った一枚。よくぞここに集結。

    ホンダ・WR50(AE01型 - 1987年)_11
    【こぼれ話】
    この個体は、このサイトにもう何台目でしょう?と、云うぐらい取材ネタを提供してくださっている友人の所有していた個体を取材させていただきました。いつも本当にありがとうございます。

    QR50、わたしが原付免許を取った頃に流行ったのですが、これを買ってもらえる子供が羨ましかったのを覚えています。
    うちは、到底そんなぜいたく品を買ってもらえる家庭ではなかったので(今も変わりませんが)、エンジン動力で走る乗り物に乗ったのは、原付免許取得後ですから、小中学生ぐらいからQRに乗れていたらなぁと、思ったものでした。

    ただ、当時覚えているのは、わたしがMTX50Rに乗っていた頃、近所の川原のコースでは、小学校3年生ぐらいになると、既にCR80で3連ジャンプを飛んでいる子供が居ました。
    そのスピードたるや、わたしらが相手に出来るようなレベルではなく、たとえジャンプでコケても「痛た~」と、数秒足をさすっただけで起き上がり、また全開走行をしている姿に、「アカン。小学生恐るべし!」と思ったものでした。

    10歳頃で既にCR80ですから、多分このQR50には、3歳ぐらいから乗ってた子供だったのかもしれません。
    今や、よき時代のキッズモトクロッサーでした。
    コメント
    楽しい記事ありがとう御座います、わたしも3歳になる、せがれがいま
    して、はやく乗せたくて、QR50二台持ってます、廃車寸前のをコツコツとレストアしております。
    ks #-|2017/01/03(火) 01:04 [ 編集 ]
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