ちょっと古いクルマたち。ノスタルジア。 サイト制作者自身が取材、入手した写真を中心に、試乗記や紹介をしています。今では珍しい少し古い自動車を題材にしたWebサイトです。

    Nostalgia-Cars Trade Mark

    メーカー別のカテゴリ

    国産車、輸入車毎に、メーカー別に表示することが出来ます。

    サイト内検索

    QRコード

    QR

    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)

    2013/07/01 19:54|日本車-スズキTB:0CM:0
    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_01
    スズキ・バンバン50
    (SUZUKI VanVan 50 - RV50型 - 1972年)
    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_02
    1970年代らしい原付バイクをご紹介します。
    その後、21世紀に200ccとしてその名が復活した、スズキ・バンバンです。

    当時としては弾けた感じの古き良き70年代モダンのフォルムをもった魅力的な2サイクル50でした。



    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_03
    スズキ・バンバン50のデビューは1972年で、当時としてはかなり珍しい、バブルタイヤを前後に装備し、サイケデリックな丸みを帯びたフォルムをまとっていました。

    エンジンは、バーディ系の流用と思われますが、クランクケースカバー内にキャブレターを装備しており、そこから生えるエアクリーナーボックスは、まるでエキゾーストサイレンサーのようでもありました。

    車体のサイズは、モンキーよりひとまわり大きいというぐらいの印象でした。

    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_04
    バブルタイヤと、ダイハツフェローのような魅力的なリヤフェンダーが特長の後姿。
    エキゾーストパイプは、オフロードバイクのように上方から真直ぐ伸びており、バブルタイヤと相まって、ちょっとした砂浜や不整路面でも活躍しそうな仕様となっています。

    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_05
    メインフレーム部の白い部分は、一枚物のプラスチック製のカバーです。
    大きなサドル型のシートを装備していますが、50㏄なので一人乗りです。
    リヤショックは、左右に着いているステレオ型ですが、曲線を描くスイングアームとの一体感が強調されていて、とても美しいラインを描き出しています。
    リヤキャリアもスイングアーム同様に綺麗な曲線で、大きめなので、それなりに積載能力も備えているようでした。

    VANのステッカーがとても懐かしい!

    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_06
    クランクケースカバーと一体化したチェーンカバーに注目。
    バンバン50は、とにかく細かなデザインが成されているバイクです。
    エンジンは、空冷式単気筒 49㏄ 2サイクルで、4.3馬力を発生していました。
    エンジン型式も車体型式と同じRV50型といいます。
    潤滑方式は、スズキ特有のCCIS(Cylinder Crank Injection System)と云う分離給油式を採用しています。

    本来は、このSUZUKIのレターの下あたりに、標準装備の「空気入れ」が装着されているのですが、この個体には着いていませんでした。
    これは、砂地で走行する際に、バブルタイヤの空気を少し抜いて走る為だそうで。遊んだあとは、元の空気圧に戻せるように、空気入れが着いていたようです。

    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_07
    こちらは、右側面部のガソリンコックあたり。
    ガソリンコックは、上が「1」、右が「0」、下が「2」となっており、1が通常、0がオフ、2がリザーブとなっています。

    タイヤ諸元のステッカーにも注目。
    大抵のバブルタイヤは指定空気圧が低く、バンバン50は、前後共に0.8㎏/㎠が標準圧となっています。
    ブロックパターンの形から取ったと思われる、「レクタングル(長方形 - rectangle)」と云う名のブリヂストンタイヤが指定されています。

    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_08
    こちらは、一見4サイクル車のエキゾーストシステムにも見えますが、エアクリーナーボックスです。
    黒いインシュレーター部分を介して、ミッションケースと一体化したケース内(中で外側に別室が設けてある)にキャブレターが着いています。
    ミッションケースに注入するオイルは、500㏄だそうです。

    VanVanの文字が、ちょっとテクノっぽくってカッコいい。
    さらに、今や大変貴重なVANのナショナルステッカーは、1970年代当時のものと思われます。

    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_09
    こちらは、リヤのスイングアーム部。ショックアブソーバーとの一体感が強調されていて綺麗な曲線です。
    リヤフェンダーもなんともいえない美しい曲面で構成されていますが、わたしは、ダイハツフェローあたりのテールを思い起こしてしまいます。フェンダーの白いラインは、ちょっとサイケ風。


    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_10
    バブルタイヤのサイズは、5.4-10㌅と云う珍しいサイズ。さらに、4プライ・レーティングです。
    不整地での使用を考えた為の剛性アップでしょうか。
    ちなみに、ホイールも今や贅沢な併せ型です。

    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_11
    さて、ステアリング周りですが、トップブリッジの下にメインキーのスイッチがありました。
    カブのように「なるべく具は隠せ」の発想でしょうか。
    トップブリッジの形もそれ自体がユニークですが、その先端に方向指示器が着くと云うのがさらにユニークです。

    アップハンドルは、一本のスチールパイプ製なので、あるいは短いバーハンドルなんかに交換したりすることも可能な造りです。
    どういうライディングポジションになるのかは想像がつきませんが。


    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_12
    これが運転台からの眺め。
    速度計に距離計や警告灯がコンビネーションされるシングルメーターと、左右のスイッチ類も必要にして十分のヘッドライト、方向指示器、ホーン、チョークと云った装備です。
    ハンドルの曲線が、自転車のカマキリハンドルを思い起こさせますが、こちらが元祖かもしれません。

    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_13
    スピードメーターは、いわゆる「規制前」(メーカーによる50㏄バイクの自主規制施行前)なので、80km/hまでレタリングされています。
    シンプルですが、オバちゃんバイクと一線を画すレターが、当時で云う「男の子向き」です。
    インジケーターランプ類は、Nがニュートラルギア、FってFuel?・・・謎でした。


    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_14
    【ロードインプレッション・スズキ・バンバン50】
    敷地内ですが、ちょっとバンバン50に乗せて頂きましたのでご紹介します。
    まず、キックスターターのみの始動方式なので、キックペダルを踏み降ろすと、ちょっとばかし元気な音で2サイクルパワーが目覚めました。
    このバイクの特長は、マニュアルクラッチが着いた4段ミッションを搭載していることです。
    つまり、発進時には、手動のクラッチ操作が要ります。
    ですので、クラッチレバーを握り、ローギアに踏み降ろして発進。
    4.3馬力ながら、さすがは2ストローク。中々元気な出足を見せてくれます。

    続いて、クラッチレバーを握り、2速に蹴り上げてレバーを離すと・・・・・ボォー。。。と回転が落ちて力なく減速。。。なぜ?

    停まって、もう一度ニュートラルからやり直して、もしやと思い、2速に踏み降ろすと、

    スムーズに加速して行きました。

    一瞬、「逆チェンジ?」と思いましたが、よく考えてみると、
    なんと、ホンダ・ベンリィ・CD125Tと同じく、手動クラッチ付きのロータリーミッションなのでした。
    これ、シフトパターンのステッカーが無かったので、ベンリィ乗りじゃなかったら気が付かないかもしれません。

    つまり、シフトパターンは、N→1→2→3→4→Nで、踏み降ろすだけ。なのにマニュアルクラッチ。
    1970年代頃までは、こういう形式も普通にあったのでした。
    (但し、このシフトパターンは、4速で引っ張った後に、まちがえて「幻の5速(じつはニュートラル)」に入れてしまうと、とんでもない事故(トラクションゼロか、オーバーレブ)に繋がりますので、ご注意を!)

    ほんの少し、敷地内で動かしただけなので、コーナリングやらは確かめられませんでしたが、中々元気のいいトルクを発する50ccエンジンで、普通に近所の足として使うには、現在でも十分に走れる性能を持っていました。
    太いタイヤと84kgと云うしっかりとした車体重量のお陰で、しっかりと安定感がある感じがしました。

    砂浜ではどの程度走れるかは不明ですが、平坦な不整地では、いろいろ遊べるバイクと云う感じでした。
    エンジンも、当時の2ストらしい味のある独特の振動と共に吹け上がるタイプで、そのスタイリングと共に、中々魅力的な世界を提供してくれるのでした。

    スズキ・バンバン50(RV50型 - 1972年)_15
    【こぼれ話】
    この個体は、いつもこのサイトの取材等で大変お世話になっている友人の所有車を取材させていただきました。
    いつもありがとうございます。

    バンバンは、昔から知っていましたが、実物に触れたのはこれが初めてでした。
    じつは、最初に発売されたのは90ccだそうで、その後50や75、そして現代200cc、125ccまで、スズキのあそびごころバイクのブランドとして、現在に至ります。
    21世紀に入ると、200ccモデルしか新車では手に入らず、50cc版は、もはや貴重な存在になってしまいましたが、バブルタイヤで、2サイクル4速車と云う走りの方も魅力十分ですから、今の時代に新車があってもいいなと思えるバイクでした。

    それに、このスタイリング、あそびごころと云う言葉では足りないぐらいに、細部までしっかりと凝った造りになっています。
    実用装備の空気入れもそうですが、単に「おもしろおかしく」創るのではなく、マフラー風のエアクリーナーも、ハンドル下に隠したメインスイッチも、ケースにしまいこんだキャブレターも、当時のオートバイを創る人のこだわりというか、心意気のようなものが、あちこちに感じられる魅力的な一台でした。
    コメント
    コメントの投稿

    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック
    トラックバックURLはこちら
    http://nostalgia1970.blog135.fc2.com/tb.php/147-9914672a

    制作者紹介

    最新コメント

    リンク

    このブログをリンクに追加する

     |  日本車-いすゞ | 日本車-カワサキ | 日本車-スズキ | 日本車-スバル | 日本車-ダイハツ | 日本車-トヨタ | 日本車-日産 | 日本車-日野 | 日本車-ホンダ | 日本車-マツダ | 日本車-光岡 | 日本車-三菱 | 日本車-ヤマハ | 日本車-リボン | 日本車 その他 | 輸入車-アルファロメオ | 輸入車-オールズモビル | 輸入車-クライスラー | 輸入車-トライアンフ | 輸入車-ジャガー | 輸入車-ヒルマン | 輸入車-BMW | 輸入車-フィアット | 輸入車-フェラーリ | 輸入車-フォード | 輸入車-ベンツ | 輸入車-ボルボ | 輸入車-ポルシェ | 輸入車-マセラティ | 輸入車-マーコス | 輸入車-モーガン | 輸入車-ランチア | 輸入車-ルノー | 輸入車-ローバー | 輸入車-ロータス | 輸入車 その他 | 【特集】 | 【壁紙】 | ごあいさつ | 未分類 | 
    Copyright(C) 2010All Rights Reserved. Nostalgia-Cars
    Powered by FC2ブログ.
    template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.