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    ダイハツ・フェローバギー(L37PB型 - 1970年式)

    2014/02/23 15:31|日本車-ダイハツTB:0CM:6
    Daihatsu_L37PB_01
    ダイハツ・フェローバギー
    (DAIHATSU FELLOW BUGGY - L37PB型 -1970年)
    Daihatsu_L37PB_02
    1970年と云えば、日本万博開催の年。
    日本から世界に「人類の発展と調和」を提唱したのでした。その開催地である大阪に創業した「大阪発動機」ことダイハツが、当時は今よりも大変厳しかった陸運局を相手に、日本で唯一のナンバー付「バギー」車を発売することに成功したのでした。

    その名は、「ダイハツ・フェローバギー」。

    このユニークな軽バギーは、当時の本などでは目にすることが多かったものの、販売台数は100台でした。

    この大変貴重なフェローバギーを取材させていただきましたので、ご紹介します。


    Daihatsu_L37PB_03
    ダイハツ・フェローバギーは、
    1970年に100台だけ発売されたといわれています。
    軽トラック「ハイゼット」のフレームに、フェローマックスに搭載されいた「ZM型」360ccエンジンとFRPのフル2シーターオープンボディを載せた、当時としてかなり掟破りな公道用ナンバー付国産車でした。

    Daihatsu_L37PB_04
    ボディ側のバンパー部分は、ボディワークの一部となっており、1970年型であることを考えると、これだけで相当な斬新さです。ボディワークの前にフレームから生えた鉄製のパイプ付いていますが、これがバンパーと云う解釈なのでしょう。

    網目のラジエーターグリルも、この車種専用にしっかりと造られています。

    Daihatsu_L37PB_05
    全体のボディーワークは、前から後ろ、外装から内装まで一枚もののFRP製で、ユニットバスのバスタブのようになっています。
    軽トラックのしっかりとしたフレームの上に載っていますから、車体剛性は確保されていたのでしょう。
    まるでレーシングマシンのカウルのような不思議なボディを持っています。

    Daihatsu_L37PB_06
    とてもシンプルな後ろ周りの処理ですが、テールランプなどは、ハイゼットからの流用と思われます。
    ちゃんとスペアタイヤもぶら下げており、バンパーのすぐ下まで、板ばねが来ていました。

    Daihatsu_L37PB_07
    ちょっと右寄りにナンバープレートが取り付けてあるのも、当時としてはかなりトンガって居ます。純正です。
    後ろにもパイプ製のガード(おそらくバンパー)が備わっています。

    ちなみに、室内のロールバーも標準装備で、元々は屋根も幌型の簡易なものが装着可能だったそうです。
    FRPボディながら、最大積載量が150kgもあることに、ちょっと驚きでした。

    Daihatsu_L37PB_08
    こちらは、フロントサスペンション部分ですが、なんと!ダブルウイッシュボーン型の独立懸架式でした。
    ホイールは、当時の360ccクラスの殆どがそうだった「併わせホイール」ですから、4輪ドラム式ブレーキでした。

    Daihatsu_L37PB_09
    こちらは、しっかりとしたハイゼットのフレームにぶら下がったリヤサスペンション部分。
    さすがにリヤは、リーフリジッド式です。
    わずかにフレームワーク上のボディマウントが見えます。ちゃんとゴムブッシュをかませてあるようです。

    Daihatsu_L37PB_10
    さて、こちらはフロントボンネットフードを固定する金具です。とてもレーシーな固定方式ですが、これも純正装着でした。

    サイドミラーは、バルクヘッド部分?に取り付けられていますが、このクルマにはドアが無いですし、フェンダーでも無いので、ドアミラーでも無く、フェンダーミラーでもない。
    これは、なんと言う装着方式のミラーなるでしょう。

    Daihatsu_L37PB_11
    ボンネットに2個取り付けられた「戸当たり」は、ジープやジムニーでも見られるように、フロントウインドウが完全に前に倒せるタイプなので、ここでガラスを受け止めるための工夫です。
    「Daihatsu」の文字がナナメに入るあたりも、やっぱりこのクルマはトンガってます。

    Daihatsu_L37PB_12
    スーパーセブン並みに小さなワイパーは、他の360cc用からの流用と思われますが、なんと運転席側の一本しか装着されていません。これも純正です。
    数だけはカウンタックと同じです。やっぱりトンガってます。かっこいい!

    Daihatsu_L37PB_13
    この一枚だけ見たら、当時モノの遊園地の乗り物のようにも見えますが、れっきとした本物の自動車の居住空間です。
    インストゥルメントパネルは、外装と一体化したFRP製で、ハイゼットの流用と思われるコンビネーション型のスピードメーターが装着されています。

    よく見たら、21世紀のトヨタが好んで使う「センターメーター」ではないか!

    助手席の枠は小物入れなのかどうなのか不明でした。
    助手席には、それこそ遊園地の乗り物に着いているような手すりも純正装着されています。
    ルームミラーは、ウインドウが前に倒れる為、下から生えています。

    さらに、足元はボディと一体型のFRPフロアなので、ユニットバスのように見えます。
    やはり水抜き穴が開いていました。少なくともフロアが錆びる心配は無さそうです。

    Daihatsu_L37PB_14
    パワーユニットは、フェローマックスで定評のあるZM型です。
    水冷式2サイクル2気筒 360cc 26馬力エンジンが縦に詰まれています。
    縦積みと云う事で、このクルマはFR駆動です。
    そうか。ハイゼットの場合は、このエンジンの上に運転席があるんだなぁと、改めて思いました。

    手前の大きな樹脂製タンクは、分離給油式潤滑油を入れるためのオイルタンクです。

    Daihatsu_L37PB_15
    Daihatsu_L37PB_16
    【こぼれ話】
    この個体は、中兵庫クラシックカーフェスティバル2013の会場で、オーナー様に声を掛けさせて頂き、取材させていただきました。
    ありがとうございます。

    聞けば、わたしの住処から、わりと近いところにこの個体は住んでいたそうで、1970年(わたしの生まれた年)と共に、なにかとご縁のある一台だったんだと解りました。

    Daihatsu_L37PB_17
    このダイハツの「ものづくり魂」が生み出したロックンロールな一台は、21世紀になった今でも、国産唯一のメーカー純正公道用バギーとしての金字塔を保持しています。

    そのロックな魂は半端ではなく、プラスチックのボディ、完全な二人乗り、オープンカー、ワイパーは一本など、見れば見るほど、よくぞ当時のお役所を納得させたものだと、感心するばかりです。

    これぞ国内の厚い壁をぶちやぶった日本のものづくりの象徴だったのかもしれません。
    たまたま、この個体の色合いといい、これは自動車界の「忌野清志郎」と勝手に思いました。

    この日、オーナーさんは、小雨降るイベント会場から、合羽も着ずに屋根もドアも無いこのフェローバギーに乗り込み、2サイクルの煙を残して会場を後にされました。

    この普段着感というか、クルマがロックならオーナーさんもロックに乗りこなす。かっこいい。

    「バギー乗りはこうでなくっちゃ!」を見せていただいた取材となりました♪
    コメント
    フェローバギィのマニアです。上記のアドレスは、私が制作した"フェローバギーの、ホームページ"です。
    ぜひ一読して、感想を、教えてください。
    thom7gashima #-|2014/10/30(木) 18:44 [ 編集 ]
    thom7gashima様

    はじめまして。Nostalgia-Cars 制作者のNostalgia1970です。
    当Webサイトをご覧頂き、コメントも頂きましてありがとうございます。

    ホームページ、当サイトの掲示板ではURLが上手く貼られていなかったようでした。
    是非見てみたいのでよろしかったらもう一度書き込みいただけたらと思います。
    (もしよろしければURLをそのまま貼り付けていただければ見ることが出来ると思います。)
    うまく行かなければ、検索キーワードとトップページの特徴を書いていただければ幸いです。

    今後ともよろしくお願い申し上げます。

    Nostalgia-Cars Webサイト管理者 Nostalgia1970
    Nostalgia1970 #WgvW/Y1g|2014/11/01(土) 16:01 [ 編集 ]
    春になり、バギーは走行会 2015年4月12日に丹波おばあちゃんの里で
    天気の良い日に、走行できました。元気な車ですよ
    いさ #-|2015/04/12(日) 19:41 [ 編集 ]
    いさ様

    フェローバギーのオーナー様、ありがとうございます。

    12日の春日、いい天気でしたね。
    春の気持ちよい空の下、バギー日和だったと思います。
    こちら、CD125Tベンリィ号で見に行って降りました。
    友人のトヨタ・スタウトのあたりを拠点にうろうろしておりましたが、そのうち走行会がはじまり、お声をかけるタイミングを失ってしまいましたが、元気に走り去る姿はしっかりと見届けていました。

    今後ともよろしくお願い申し上げます。

    Nostalgia-Cars Webサイト管理者 Nostalgia1970
    Nostalgia1970 #p.kvLK/M|2015/04/23(木) 21:55 [ 編集 ]
    ダイハツ バギ-に関するレポ-ト拝見させていただきました。
    ただ、記事中で気になったのがエンジンに関する記述です。わたくしの記憶ではフェロ-SS用のツインキャブエンジンで36馬力(?)だったような
    記憶があります。
    この車に関しては近傍の自動車さんがジャンク(?)に近い状態のものを所有しておりました。
    当時は軽自動車の車検がない時代なのでトヨタカロ-ラ用1100ccエンジンを搭載(当然変速機を収めるためフロアを切り開いてありました)、その後
    車検が必要となったため民家の倉庫にしまわれたままになっていたのをその自動車屋さんが入手したものでした。
    そこでかなりの期間ホコリを被った状態となっており、知人を介して譲っていただこうかと考えておりましたが仕事が忙しくそのままになっていたところ
    処分されてしまっておりました。今となっては残念に思っております。
    masa #Ts2Xc37g|2015/07/07(火) 12:01 [ 編集 ]
    http://thom7gashima.ifdef.jp/index.htmlの中の、
    3.fellow.buggyのボタンをクリック
    http://fellowbuggy.ojaru.jp/index.html
    していただければ開くはずです。

    感想なんかがいただけると最高です。
    ヤフー・メール=thom7gashima@yahoo.co.jp
    G・メール=f.buggy.117coupe@gmail.com

    ああ、それと、このページ、リンク貼ってもいいですか?
    thom7gashima@yahoo.co.jp #-|2016/11/03(木) 02:11 [ 編集 ]
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