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    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(Toyota 2000GT - MF10型 - 1967年)

    2014/06/14 19:58|日本車-トヨタTB:0CM:2
    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_01トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド
    (Toyota 2000GT Early Type "Toyoglide" - MF10型 - 1967年)
    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_02
    日本が誇る名車「トヨタ2000GT」は、生産台数337台と云われている超が付く希少なスポーツカーですが、ここでご紹介するのは、その中でもさらに希少な一台です。

    1967年の生産開始から1969年のマイナーチェンジが行われるまでの前期型には、3段オートマチックのいわゆる「トヨグライド」は、カタログに載っていません。
    しかし、ここにご紹介する個体は、当時製作された「トヨグライド着き前期型」なのです。

    注:このサイトでは、もう一台の幻の2000GT、「トヨタ・2000GT・プロトタイプ」もご紹介しています。こちらで、別ウインドウが開きます。



    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_04
    トヨタ2000GT(MF10型)は、1967年から1970年までの僅かな期間だけ造られた、大変希少なスポーツカーです。
    21世紀でも、2013年には、海外のオークションでで1億円以上の価格が付いたこともあるなど、その人気は衰えるどころか益々伝説化して行っていると云う状況のようです。

    日本の高度成長期真只中の頃に、手造りで製作され、350台足らずしか造られなかったこと、当時まだ珍しかった日本製スポーツカーであったこと、メーカーのフラッグシップカーゆえの妥協のない造りゆえに、当時価格で238万円もしたこと、さらに、それら全てを超越する程の美しい姿かたちであることなどが、今でも世界中のクルマ好きの憧れであり、幻の名車と呼ばれるゆえんだと思います。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_05
    前期型2000GTを見分けるための最も判りやすいのが、このフォグランプ周りの形状です。
    後期型は、フォグランプの枠とグリルが一本の線で結ばれていますが、前期型は写真のように、フォグランプ部分がグリルのラインより大きくなっています。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_06
    スポーツカーの代名詞である「ロングノーズ・ショートデッキ」が強調される部分ですが、量産型とプロトタイプでは、ヘッドライトの形状が大きく違います。また、プロトタイプでは3本あったワイパーは、2本になっています。

    なんといっても、2000GTの魅力は、カロッツェリア・イタリアーナに依頼したわけでもないのに、どこのなににも似ていなくて美しいこと。
    これぞ日本が世界に誇れる名車と云えると思います。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_07
    トヨタ・2000GTの「ロングノーズ・ショートデッキ」をもう一枚。
    ドア先端のラインがボンネット側に延びているのも2000GTの魅力のひとつですが、そこから前輪までには、さらに距離があり、左右に四角いカバーが設けられいます。

    中身が気になるところですが、右側はバッテリーが入っていまして、左側は、エアクリーナーとなっているようです。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_08
    トヨタ・2000GTの実物を間近で見ると、ほんとにどこから見ても「美しい」と云う印象しか出てこない程、絶世の美女です。
    どこをどう切り取って観ても、ただただうっとりする美しさに包まれたスポーツカーした。

    中でも、この個体のオーナーさんが、もっとも魅力的に感じてらっしゃるのが、この後姿だと云うことで、確かに共感できるものがありました。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_09トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_10

    当時になぞらえると「マリリン・モンローのような」とでもいいましょうか。
    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_11トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_12


    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_13
    トヨタ・2000GTの純正ホイール。2000GTは、ホイールまで独特のデザインです。
    ちなみにプロトタイプには、ワイヤースポーク型のホイールスピンナー式センターロックホイールが奢られていましたが、量産型は、こちらも豪華マグネシウム製の5スタッド式で、回転方向指定があり、右用、左用がセンターハブキャップに明記されていました。

    この個体のタイヤは、165/80R15 82Sと云うサイズのブリヂストン製でした。

    ※映画「007 ~007は二度死ぬ~」に登場したオープンタイプの2000GTも、ワイヤースポークでしたが、あの個体は何台か製作されたプロトタイプの一台がベースになっていると云うことらしいです。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_14トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_15


    ボンネットを開けていただきました。
    さすがは高級車で、裏側は防音処理されて、綺麗に仕上げられていました。
    ヒンジのパーツも、外に見える部分はクロムめっきされており、角を丸める仕上げの部分にも当時の手造り感を感じます。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_16
    トヨタ・2000GTは、エンジンも既に有名ですが、3M型と云う水冷式直列6気筒DOHC 1,988ccで、150馬力を6,600回転で、18kg-mのトルクを5,500回転で発生する、トヨタが始めて手がけたと云われている量産型ツインカムエンジンです。
    キャブレターには、三國工業(現・ミクニ)製のソレックス 40PHH三基が、純正で奢られています。

    2000GTは、外観、室内だけでなく、エンジンまでもが、非常に美しくまとめられている印象です。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_17
    こちらは、トヨタの製造番号プレート。製造番号:MF10-1xxxの後ろ3桁が実際の号機番号に値します(当サイトのポリシー上、お見せできなくてすいません。)
    号機の桁数が3桁と云うところで、この2000GTがいかに少量生産車であったかが判ると思います。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_18
    トヨタ2000GTは、実際にはヤマハ発動機で開発されました。
    2000GTのバルクヘッドには、ヤマハ発動機の製造番号を表すプレートも備わります。
    刻印されている号車番号は、トヨタの製造番号と同じです。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_19
    ドアを開けると、これまた豪華で美しい室内が現れます。
    開口部の形状、内張りのデザイン、そして室内。どこを切っても金太郎飴のように完璧な美しさが2000GTにはあります。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_20
    シートは、ヘッドレストが無い、当時のレーシングバケットシートに近い形状のものでした。
    なんと!息子とわたしも、この運転席に座らせていただいたのですが、とても車高が低いことにまず驚きました。
    低さは、21世紀のクルマで云うと、NSXあたりが近いかな?と云う印象でした。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_21
    有名な、ピアノ用のウッドパネルで日本楽器製造が製作したと云われているインストゥルメントパネルです。
    センターコンソールに生える、オートマチックのセレクタに注目。

    この個体は、前期型2000GTで、トヨグライドを搭載する、世界で唯一の個体だそうで、後期型2000GTに少量搭載されることになる、トヨグライド3速ATの開発の為に製作された試作機だったのではないか?と云うのが、オーナー様のお話でした。

    尚、筆者はスーパーカーを間近で観ると、極度にアドレナリンが放出して緊張する仕様なので、手振れになったことはご勘弁をくださいませ。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_22
    ちなみに、ATセレクタの右にL字型に生えるレバーは、サイドブレーキレバーです。
    スティック型サイドブレーキレバーと云えば、昨今では営業車が中心なので、これを見たとき、なんと素敵なスティック型サイドブレーキレバーなんだろうと思ったのでした。

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_24
    この日のイベントの帰り道、パーキングエリアで再びこの個体と再会できたのですが、ここでまた驚いたことがありました。

    偶然隣に駐車してあった、フルノーマルと思われるFD3S型マツダRX-7よりも、2000GTは車高が低かったのでした。

    調べてみると、トヨタ2000GTの車高:1,160mm、マツダRX-7(FD3S型):1,230mm。
    なんと!カタログ数値上もRX-7よりも車高が低かったのでした!

    トヨタ・2000GT・前期型トヨグライド(MF10型 - 1967年)_23
    文字通り、非の打ち所が無い2000GTの美しい後姿。

    【こぼれ話】
    この個体は、中兵庫クラシックカーフェスティバル2013の会場で、オーナー様に声を掛けさせて頂き、取材させていただきました。
    ありがとうございます。

    毎年秋の中兵庫クラシックカーフェスティバルは、春のチームヤマモト・クラシックカーフェスティバルと共に、わたしの「年中行事」でして、この日も朝一番に息子と会場に乗り込んだわけですが、そこに佇むトヨタ2000GTに、いきなりアドレナリン全開になりました。

    早速、取材を申し込み、お話を伺っていると、この個体が世界に一台の前期型AT車であることに、さらにわたしの脳内がオーバーレブしてしまいました。

    そして、なんと!息子と共に運転席に座らせていただきました。
    目の前に広がる美しいウッドパネルに埋め込まれた宝石のようなコントロール類と高級時計のような計器類。
    その昔、本で見た「幻の名車」2000GTが目の前に広がっていることに、もはや恍惚の人となったのでした。

    この運転席に座った息子には、2000GTの神様が降りてきていたようで、この後の会場で行われたビンゴ大会で、見事に2000GT3台入りのミニカーを手に入れたのでした。
    思えば、このイベントに行く直前に、デパートで自分で選んで買ってきたトミカがシルバーの2000GTだったので、その時から既に神様が降りてきていたのかもしれません。

    この日以来、トヨタ2000GTのミニカーは、息子にとって特別な宝ものになったようです。

    オーナー様は、他にも宝石のような名実共に名車のクラシックカーを所有されておられるそうで、さらに凄いエピソードも伺うことが出来ました(内容はネットでは公開しませんのでご了承くださいませ)。

    どこから見ても美しい、絶世の美女、トヨタ2000GT。
    和製なので言うなれば、「見返り美人」なのかもしれませんが、
    3M型の独特の快音(ほんとに!2000GTの排気音はゆっくり走っていても独特で魅力的なのです!)を残して静かに走り去る姿は、やはりモンローウォークのように魅力的なのでした。

    この日は、親子共々、この世界に一台の2000GTオーナー様のお陰で、忘れられない一日となったのでした。感謝!
    コメント
    つい最近、倒木の下敷きになり貴重な個体が減ってしまいましたね。
    そんな時事ネタに合わせたかのような記事でした。
    博物館でなく、実際走っている姿見た事、2度しか無いのですが、
    そんな珍しい車が、道路脇の倒木の餌食になるなんて、偶然も偶然、そうそうあるものではありません。
    ほんと、オーナーさんに声かける言葉も無い。
    この本文のトヨグライド、発進シーンの激写と、セブンとの比較、
    内容の裏付けをこのタイミングでカメラに収めるあたりは、敏腕記者ですわ。
    運転席のコンソールに、缶コーヒーなど無造作に置いてあるところが
    博物館に置いてある置物のような個体ではなく、使っている感があって、かっこいいのですよねえ。
    世界に一台、こんなのがあのイベントに来てたなんて、たいしたもんです。
    B級パラダイス #z8Ev11P6|2014/06/15(日) 23:01 [ 編集 ]
    B級パラダイス様

    いつもお世話になっております。Nostalgia1970です。

    これを載せようかと思った前日に、そんなニュースがありましたね。
    狙ったわけではないのですが、自動車と云うのも縁のものなので、偶然が重なったのでしょうね。

    さて、この個体についてですが、おっしゃるとおり、缶コーヒーが置いてあるぐらい普通に2000GTを楽しんでおられるオーナーさんのようでした。
    周囲の仲間に「もっと綺麗に磨いたらいいのに」なんて云われる事もあるそうですが、わたしはこのオーナーさんのようなクルマとの付き合い方が好きです。

    B級パラダイスさんもそうですね。
    乗ってなんぼ、走ってなんぼの姿勢、大切にしたいものです。

    おっしゃるとおり、これが来るのですから、中兵庫も凄いイベントに成長しましたね。
    春のバイクイベントでお会いした、ヤマモトお爺ちゃんも益々元気そうで、まだまだ貴重な逸品が集まるイベントになると思い、楽しみにしております。

    Nostalgia1970
    Nostalgia1970 #WgvW/Y1g|2014/06/20(金) 16:28 [ 編集 ]
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