ちょっと古いクルマたち。ノスタルジア。 サイト制作者自身が取材、入手した写真を中心に、試乗記や紹介をしています。今では珍しい少し古い自動車を題材にしたWebサイトです。

    Nostalgia-Cars Trade Mark

    メーカー別のカテゴリ

    国産車、輸入車毎に、メーカー別に表示することが出来ます。

    サイト内検索

    QRコード

    QR

    スポンサーサイト

    --/--/-- --:--|スポンサー広告
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)

    2015/05/09 13:35|日本車-スズキTB:0CM:0
    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_01
    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_02
    スズキスズライトFE
    Suzuki Suzulite - FE型 - 1968年)
    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_03
    今や大変貴重な一台をご紹介します。
    軽自動車の老舗、鈴木自動車が1959年に発売した、360cc規格の軽自動車、スズキスズライトFE型です。
    スズライトは、スズキが初めて発売した4輪車でした。
    ここにご紹介する1968年型のFE型バンは、2代目スズライトの最終モデルです。


    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_04
    スズライトは、初代モデルが1955年に登場しました。
    その後2代目に移行た後の乗用セダンタイプ「スズライト・フロンテFEA型」は、1963年に鈴鹿サーキットで始まった、日本グランプリにも400cc以下のクラスに出場し、スバル360やマツダキャロルなど、並み居る強豪を相手に、見事優勝を勝ち取ったのでした。

    この1968年式の個体がスズライトの最終型で、その後は「フロンテ」や「キャリィ」(キャリィも元々はスズライト・キャリィでした。)の名前が独立して、次世代モデルに移行したのでした。
    ちなみに21世紀の軽の定番となっている「アルト」は、「フロンテ」から派生したモデルです。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_05
    1960年代後半は、軽自動車ブーム真っ只中で、スズキ、ダイハツ、マツダ、スバル、ホンダの各メーカーが激戦を繰り広げていました。
    その中でスズライトFEは、商用バン規格で、既に個性派ぞろいだった時代にあって、機能優先のデザインが特徴です。
    既に乗用車規格には、1967年から「フロンテ(LC10型」が登場していましたので、最終型のスズライトFEは商用車としての位置付けが明確になっていました。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_06
    スズライトFEの後方からの眺め。
    とてもシンプルな角ばったボディで、使い勝手が良さそうな造りになっています。
    この時代の軽自動車は、ホワイトリボンタイヤが標準的に装備されていました。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_07
    機能を優先したスズライトFEバンの後姿。
    ガラスは平面、小さなテールランプなど、とても合理的な造りとなっています。
    ひさし状になっている屋根の後端が個性的です。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_08
    とてもシンプルな造りですが、テールゲートは上下分割式が奢られています。
    バンパー高から開く下部ゲートは、重いものを一旦置くのに重宝しそうで、ちょっとした腰掛にも使えそうです。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_09
    荷室の右側には、スペアタイヤが収まります。まだ、360cc時代の軽自動車で、スペアタイヤを床下収納するクルマは珍しく、エンジンルームかトランク内に、まだ応急用スペースセイバータイプでは無い正規サイズのタイヤが搭載されているのが普通でした。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_10
    スズライトのエンジンは、フロントボンネット内に納まります。
    空冷2サイクル直列2気筒で、出力は、まだ20馬力前後でした。
    バルクヘッドの前に、ガソリンタンクとバッテリーが搭載されており、エンジン搭載位置も低く、シリンダーブロックは左側にオフセット搭載されていて、なんとも重量バランスが良さそうなレイアウトとなっていました。
    ガソリンタンク横は、2サイクルオイルのタンクで、スズライトFEは既に分離給油式になっていました。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_11
    横置きに搭載されたスズライトFEのエンジン型式はFE型と云います。
    スズライトは、既に前輪駆動だったことや12インチと云う当時の軽としては大きなサイズのタイヤも相まって、日本グランプリでの活躍があったものと想像します。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_12
    手直しされたと思われるこの個体のガソリンタンクは、とても綺麗に収まっていました。
    再生のために、あちこちに手が入れられていることがよく判ります。
    ガソリンタンクとエンジンルームを仕切るパイプ状のパネルは、現代で云うストラットタワーバーの役割も担いそうですから、スズライトFEのボンネット内は、中々スポーティな印象でした。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_13
    スズライトのホイールは、当時まだ8インチや10インチが多かった360ccクラスの軽の中で、いち早く12インチを採用していました。合わせホイールに、クロスプライのホワイトリボンタイヤや組み合わされます。
    めっきのホイールカバーは、その後のフロンテなどにも近似のデザインが採用されていました。
    アルミホイールが溢れる21世紀のいま、この鉄ホイールとめっきキャップのデザインを採用したら、斬新で新しいのではないかと思います。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_14
    ドアを開けると、赤色の内装が姿を現しました。
    オルガン式のアクセルペダルに、ホーンリング付き細いステアリングなど、当時のヨーロッパ車に通じる洒落たデザインが印象的でした。
    この時代、まだシートベルトはオプション設定でした。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_15
    運転席の眺めは、インストゥルメントパネルがボディパネルから独立し始めた頃のもので、まだボディ同色部分が主です。
    スズライトはコラムシフト式のマニュアルで、軽は3段か4段変速が標準でした。
    現代でもこれで良いのではないかと思える最低限の機能だけを搭載した室内は、余計な物が着いていない分、特に足元などは広々としているように思いました。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_16
    前席、後席共にヘッドレストの無いシートが標準です。
    リヤシートは、商用バンの規格ですので、背もたれがほぼ直角になっていました。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_17
    さて、このスズライトFEには、当時は普通でしたが今や珍しいステッカーが残っていましたのでご紹介します。
    ほとんど色あせているのは「非常信号灯携行車」のステッカー。
    恐らくスズキの工場でラインオフしたときから貼られているものと思われます。
    非常信号灯とは、今で云う発炎筒か同等の役割を担う赤い光を放つ懐中電灯のことです。
    21世紀の日本では、非常信号灯は標準装備していないと車検に合格できませんが、当時はまだ自慢げなステッカーを貼ってあるとおり、オプションかちょっとした上級装備だったようです。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_18
    つづいては、「点火時期調整」ステッカー。
    これも工場ラインオフ時から貼られているものと思われます。
    現代のクルマでは、チューニングエンジンでも無い限り、ほとんど気にすることの無い点火時期調整ですが、当時は点検のたびに行われていたぐらい、まめな調整が必要だったようです。
    こちらは、旧車オーナーが復刻して貼り付けているのを見かけることがしばしあります。

    スズキ・スズライト・FE( FE型 - 1968年)_19
    最後は、この個体のオーナーが製作された「スズキ スズライト」のロゴステッカーです。
    ロゴデザインが、当時のスズキの雰囲気抜群で、とてもいい味を出していました。

    【こぼれ話】
    この個体は、チームヤマモト・クラシックカーフェスティバル2015にご参加のオーナー様に、取材させていただきました。ありがとうございます。

    このイベント当日は雨で、まだ復活間もない様子で、トランスポーターに載っての参加でした。
    それでも会場内の駐車場所まではちゃんと自走されていました。

    スズライトと云うクルマは、フロンテの前に存在したことは知っていましたが、個体を見たのはこれが初めてとなりました。
    特にFE型は博物館でも書籍でもあまり見かけない型なので、大変貴重な取材となりました。

    どことなくラパンのデザインは、このFE型に通じているように思えるのですが、鈴木自動車が最初に送り出したスズライトシリーズは、第一期軽自動車ブームを支えたフラッグシップモデルでもありました。
    まだリヤエンジンや後輪駆動車が多かった時代にいち早く前輪駆動12インチホイールを採用したスズライトは、当時としては画期的な軽自動車だったと思います。

    そして1968年と云えば、そろそろブーム後期で、乗用型やスポーツクーペなどの軽自動車が登場していた頃でしたので、バンタイプのFE型は、当時でも街に溶け込む地味な商用車だったのかもしれませんが、そういう自動車こそ文化遺産的な価値があるのではないかと思えたのでした。
    コメント
    コメントの投稿

    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック
    トラックバックURLはこちら
    http://nostalgia1970.blog135.fc2.com/tb.php/174-d508dbd3

    制作者紹介

    最新コメント

    リンク

    このブログをリンクに追加する

     |  日本車-いすゞ | 日本車-カワサキ | 日本車-スズキ | 日本車-スバル | 日本車-ダイハツ | 日本車-トヨタ | 日本車-日産 | 日本車-日野 | 日本車-ホンダ | 日本車-マツダ | 日本車-光岡 | 日本車-三菱 | 日本車-ヤマハ | 日本車-リボン | 日本車 その他 | 輸入車-アルファロメオ | 輸入車-オールズモビル | 輸入車-クライスラー | 輸入車-トライアンフ | 輸入車-ジャガー | 輸入車-ヒルマン | 輸入車-BMW | 輸入車-フィアット | 輸入車-フェラーリ | 輸入車-フォード | 輸入車-ベンツ | 輸入車-ボルボ | 輸入車-ポルシェ | 輸入車-マセラティ | 輸入車-マーコス | 輸入車-モーガン | 輸入車-ランチア | 輸入車-ルノー | 輸入車-ローバー | 輸入車-ロータス | 輸入車 その他 | 【特集】 | 【壁紙】 | ごあいさつ | 未分類 | 
    Copyright(C) 2010All Rights Reserved. Nostalgia-Cars
    Powered by FC2ブログ.
    template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。