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    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)

    2015/05/31 01:39|日本車-スズキTB:0CM:0
    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_01
    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_02
    スズキ・GSX400X・インパルス
    ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)
    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_03
    スズキの見た目にも珍しい400ccバイクをご紹介します。
    1980年代中頃からオートバイは、「レーサーレプリカ」全盛期で、鈴鹿8時間耐久レースや、GP500レースのマシンを模したフルカウルバイクが大流行でした。
    一方で、都市型のオートバイと云うジャンルも登場し、峠や海辺よりも都市に似合うデザインを狙った車種も少数派ながら出始めていました。
    スズキは、直列4気筒エンジンの「GSXインパルス」シリーズに、名車「刀」を手がけた、ハンス・ムートによる都市型デザインのオートバイ、「GSX400Xインパルス」を1986年に送り出しました。
    ここでは、大変希少な極上のネイキッド型モデルをご紹介します。


    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_04
    二代目インパルスとして登場した、GSX400Xインパルスは、当時、「東京タワー」と呼ばれた、トラスフレーム風のデザインが先ず目を引きます。
    1986年に、それまで、スタンダードなネイキッドデザインだった、GSX400FSインパルスをフルモデルチェンジし、一気に大胆なマシンに生まれ変わりました。
    小型のカウリングをまとったモデルと、ネイキッドモデルの2車種の構成でしたが、なんと云っても、ここにご紹介する朱色のフレームを持つネイキッドモデルが注目の的でした。

    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_05スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_06
    観れば観るほど、不思議なデザインを持つGSX400Xインパルスですが、車体は意外とスリムで、運転席のシートはとても絞り込まれています。
    テールランプには、当時のGSX-Rと同じタイプのものが埋め込まれていました。


    スズキ・GSX400<br />X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_07
    横から観ると、400ccらしいボリュームを感じ、ハンス・ムートの角ばった近未来的なデザインは、21世紀になっても色あせることの無い、メカニカルな印象があります。
    特にロボットアニメがお好きな向きには、かなり魅力的に映るのではないかと思います。
    濃紺に朱色のフレーム、シート、ホイール、メーターパネルの組み合わせは、このデザインを一層引き立たせ、コンセプトカーのような雰囲気を醸し出しています。

    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_08
    さて、GSX400Xインパルスの最も個性的な部分、「東京タワー」の部分を間近でよく観て見ると、じつはメインフレーム自体は細いスチール製の角型断面を持っていて、そのフレームとの一体感を生み出すトラス型の構造物は、ヘッドライトを覆う樹脂製のカバーでした。
    確かによくよく考えてみれば、スチールフレームでヘッドライト下側までを覆う、大きなトラスフレームを造ってしまうと、相当な重量増しになりそうですから、これは当然のことなのかもしれません。
    それにしても、個性的で魅力的な形をしています。
    発売当時は、「なにこれ?」と云う人も少なからず居ましたから、好みがはっきり分かれるデザインでもありました。
    ちなみに、わたしも当時の第一印象はそうでしたが、段々と観れば観るほど魅力的に思えてきて、GSX400Xのデザインに惹かれていった一人でもあります。

    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_09
    ヘッドライトの下に大きく開いた口は、オイルクーラーのための開口部でした。
    この時代のGSXシリーズのエンジンは、空冷・油冷・水冷の3つの冷却装置を持つ、SATCS(Suzuki Advanced Three-way Cooling System)と呼ばれる冷却システムが採用されていました。

    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_10
    個性的なフレームカウル部分を横から観ると、ダブルクレードル型のスチールフレームとカウリングの構成がよく見えます。
    GSX400Xの個性的なデザインは、このフレームカウルだけではなく、タンクの下の別体のサイドカバーやサイドカバーから少しだけ見えるシートフレームなど、実によく考えられたデザインであることが解ります。
    第一印象ではそうは見えないのですが、スリムな車体なので、横置き直列4気筒エンジンがかなりぎっしりと納まっている印象がありました。

    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_11
    ダブルクレードル型のスチールフレームは、下側がボルトで外れるようになっていましたから、凝ったデザインのわりに、エンジンを降ろしての大掛かりな整備にも対応しやすいように考えてあるように思いました。
    ここら辺が、昨今のデザイン一辺倒で使い勝手やメンテナンス性を無視した一部のデザインとは一線を画しています。
    これも当時の一流工業デザイナーの妙技と云っておきましょう。

    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_12
    ぎっしり感の強いGSX400Xインパルスのエンジン部分。
    前述のとおり、3ウエイ冷却式の横置き直列4気筒4バルブDOHC、398ccで、当時の日本国内オートバイメーカーの自主規制上限馬力だった59psを発生していました。
    このエンジンは、レーサーレプリカ、GSX-R400の3型(GK71F)と同系統のエンジンだそうです。
    この頃のGSXシリーズの4気筒エンジンは、ノーマルでもヨシムラ・スズキのレーシングエンジンを思わせる独特のエンジン音で大変人気がありました。わたしもこのエンジンのファンです。

    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_14
    GSX400Xインパルスは、メーターパネルもとても個性的で、車体と一貫性のあるデザインを持っています。
    マリオ・ベリーニ(Mario Bellini)がデザインしたミドシップラリーカー、ルノー5・ターボの初代モデルを彷彿とさせる、とても魅力的なメーターパネルです。
    燃料計も備えた実用的なメーター類とシグナル類ですが、回転計は、15,000rpmまで刻まれていました。

    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_13
    この個体には、当時の若者垂涎のアイテムだった、「ヨシムラ・サイクロン」集合排気管が装着されていました。
    音量規制をクリアしていることを示す、JMCAのプレートが着く前のモデルかと思われますが、音量は控えめで、あの心地好い、乾いたヨシムラサウンドを奏でていました。

    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_16
    【ロード・インプレッション】
    筆者も一時期本気で欲しくなって、探したことのあるGSX400Xインパルスですが、なんと!今回この個体のオーナー様のご好意で、試乗させていただくことができました!
    そのときの印象を、書かせていただきます。

    まず、わたしにとって、久しぶりの400ccでした。
    前に乗った400ccを振り返ると、10年前に持っていたGPZ400R、そして3年ほど前にCBR400Rエアロに少し乗せて頂いたことがありました。
    それでも、一応10代の頃はRGV250ガンマでSP250レースを目指して本気でサーキット走行もしていましたから、おっちゃんもがんばればそれなりに扱えるかな?と、ちょっと気合を入れて跨りました。

    以外や以外、ぎっしりメカニカルな印象が強かったGSX400Xインパルスは、跨るととてもスリムで、左右の振り回しも、思っていたよりずっと軽い印象でした。
    ポジションも、ヘルニア予備軍のおじさんでもなんとか日帰りツーリングぐらいならこなせそうな、丁度良いぐらいの前傾姿勢で、好感触でした。

    キーをひねり、スターターボタンを軽く押すと、新車のようなコンディションのインパルスの4気筒DOHCは、すぐに目覚めてくれました。
    ヨシムラサイクロンの排気音が実に心地いい。
    1速に入れ、クラッチ繋いで走り出すと、とても軽やかで「これ、本当に400?」と思えるぐらいに、コンパクトな印象でした。
    ゆっくりとイベント会場を出て、下り坂の直線に出ると、2速まででしたが、ちょっと勢いよく加速してみました。
    さすがにGSX-Rと同じエンジンだけあって速い!
    普段、カブとベンリィ125しか乗っていないおじさんには、ちょっと速すぎるぐらいの加速を見せてくれました。
    一気にストレス無く、非常にマイルドに10,000rpmぐらいまで引っ張って2速に入れ、下りのコーナーに入っていきましたが、400とは思えない軽快さで、この時代のスズキ特有のオートステアリング効果が判りやすい自然なハンドリングで、とても気持ちよく曲がりました。
    わたしは、この時代のスズキのハンドリングや乗り味が好きで、当時、レースではNSR250Rが全盛期だったのに、わざわざRGVガンマを選んだのは、この乗り味が一番の理由でした。
    ブレーキも、とても判りやすいフィーリングのスズキのダブルディスクの印象そのままで、安全にライディングを楽しめる一台であることが解りました。
    復路の上り坂でもちょっとだけ勢いよく加速して登ってみましたが、やはり軽快そのものでした。
    数年前に本気で購入を考えた憧れのGSX400Xの、しかも極上車に乗ることが出来て、大変幸せな一日となりました。

    スズキ・GSX400X・インパルス ( Suzuki GSX400X Impulse - GK71E型 - 1986年)_15
    【こぼれ話】
    この個体は、京都府綾部市内で行われた旧車オートバイのイベント「WANTED OLD BIKE」で、オーナー様にお声を掛けさせていただき、取材させていただきました。試乗までさせていただいて、ありがとうございます。

    当日、ご夫婦でご参加のオーナーさんで、この個体のオーナーさんは、じつは女性ライダーでした。
    10年程前にGSX400Xインパルスに一目惚れし、長い間、あちこちを探し歩いて、遂に未登録の一台に出会うことが出来、それ以来ずっと大切にお乗りになっているそうです。
    普段、旦那様の愛車YZF-R1まで乗りこなすこともあると云う、根っからのバイク好きだそうですが、素晴らしいデザイン共に、軽快に走れるこのGSX400Xインパルスを今でもとても気に入っていらっしゃいました。

    わたしが、インパルスを探したのも10年ぐらい前のことですが、新車当時、販売台数が伸びなかったと云われるインパルスは個体数も少なく、中々程度のいいものが探せずに諦めたことがありましたので、未登録車に出会えたと云うのは、本当に素晴らしいことだったと思います。

    1980年代のレーサーレプリカブームと云うのは、今にして思えばちょっとおかしな方向に行っていた時代だったように思いますが、その後、ネイキッドバイクが復権し、21世紀に入って、国内外の様々なメーカーが、個性的なデザインを送り出していますが、このGSX400Xインパルスは、それら最新型のマシンたちに少しも引けをとらない魅力的なデザインを持っていることが、今回改めて確認できました。
    一時期復刻した、初代カタナのように、いま、もう一度復刻したら売れるんではないかと思うのですが、当時、あまり売れなかったのは少し時代を先取りしすぎていたのかもしれません。
    この魅力的なGSX400Xインパルスに、ようやく時代が追いついてきたような気がします。

    21世紀の個性派ネイキッドバイクたちの元祖として、これからも大切に走り続けて欲しいと願っています。
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