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    ホンダ・NR(RC40型- 1990年)

    2010/09/23 16:59|日本車-ホンダTB:0CM:0
    ホンダ・NR(RC40型-1990年)_02ホンダ・NR
    (HONDA NR (RC40型 - 1990年)

    好景気の1990年、ホンダが、当時の技術の最新技術を結集して、世に送り出した、市販ロードバイクがある。
    夢の高出力エンジン「楕円ピストン」V4を、カーボンファイバーボディに搭載した、スーパーマシン。ホンダ・NRである。

    520万円と云う、当時の国産バイクとしては驚異的に高価なバイクだった。


    こちらの写真は、1990年のショウで撮影したものです。
    ホンダ・NR(RC40型-1990年)_01真っ赤なスーパースポーツは、当時のオートバイファンのみならず、世界中のメーカーにも衝撃を与えた。

    炭素繊維強化樹脂(CFRP)製のフルカウリングに、身を包んだ中には、片持ちリヤサスペンション、プロアーム(PRO-ARM)や、倒立式フロントサスペンション、マグネシウムホイール、後方排気システムだけでなく、そのエンジンが驚きだった。
    この水冷V型4気筒DOHCは、事実上V8エンジンと同様のパワーを秘めた、「オーバルピストン」を搭載していたのだ。


    ホンダ・NR(RC40型-1990年)_03後姿は、500ccグランプリマシンからのフィードバック、片持ちサス「プロアーム」と、後方排気(直線的な排気管レイアウトが可能)で、圧巻の迫力がある。

    300台限定車として発売され、国内の価格は520万円だった。

    ボディサイドには、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)の文字が誇らしげに入っている。
    21世紀のレーシングマシンに、主に使われている、軽量強化素材の代名詞である。

    ホンダ・NR(RC40型-1990年)_04【スペック】
    車両慧式:ホンダ RC40型
    エンジン:RC40E型 水冷式楕円ピストンV型4気筒 DOHC 32バルブ 747cc 電子制御燃料噴射付
    最大出力:77ps/11,500rpm
    ※日本国内メーカー自主規制最大出力の上限
    最大トルク:5.4kmg/9,000rpm
    内径×行程:(101.2mm×50.6mm)×42.0mm
    ※カッコ内は、オーバルピストンの横径×縦径
    圧縮比:11.7
    車両重量:244kg

    ホンダ・NR(RC40型-1990年)_07あるとき、友人に非常に珍しい、NRのオーバルピストンを見せていただいた。
    1つのピストンに4つのバルブを持つ、いわば、V8エンジンに近い。
    最大出力は、77psとなっているが、国内販売の750ccクラスの自主規制馬力の制限があるためで、PGM-FI電子制御燃料噴射装置のプログラム変更により、100馬力オーバーも可能であろうことは容易に想像が出来る。

    楕円ピストン上部には、8つのバルブの当たり面が彫ってあるのが判る。




    ホンダ・NR(RC40型-1990年)_06ピストンの下半分が黒っぽい色をしているのは、モリブデンめっき加工が施されている為と思われる。
    この加工により、シリンダー内での摩擦抵抗が軽減されると云われている。
    元々レーシングエンジンでは、よく見られる加工技術だが、NRには、惜しげもなく投入されている。

    オーバルピストンは、モーターレーシングを通じて、10年以上の歳月をかけて、実現した日本の高等技術の結晶である。
    残念ながら、このピストン製造の特殊技術を持つメーカーの倒産により、楕円ピストンは、製造が不可能になったと云われている。


    ホンダ・NR(RC40型-1990年)_05レーサーのゼッケンプレート調のフロントカウルデザインが特徴的だが、黒い部分は、当時の新素材CFRPの繊維柄がむき出しになっており、その部分だけは無塗装である。

    ヘッドライトは、左右の小さなプロジェクターランプにより、提供されている。

    この頃に流行した、倒立式テレスコピックフロントサスや、少ない前面投影面積で、広い冷却面を確保できる、「ラウンドラジエータ」も装備している。


    【こぼれ話】
    NRは、ホンダが送り出した、当時世界最強の市販ロードバイクだった。
    発売前から、メディアなどで噂が盛り上がり、わたしが、これを初めて目にした時は、子供の頃、初めてカウンタックを見たときのように、興奮した。

    その後、鈴鹿サーキットのペースカーとしても採用され、全日本GPの際に、千石清一選手がライディングして、パレードラップを行っていたのが、唯一走るNRを見た記憶である。
    さすがは、GPライダーだけあって、このハイパワーマシンを、いとも簡単にウイリーさせたりしていたのを強烈に覚えている。

    520万と云う、小型ベンツが買えそうな高級車だったので、「ひとコケなんぼやろ?」なんて会話も、友人とよくしていたものだ。

    夢のエンジンを載せた、NRは、バイクファンにむけて、20世紀最後に、ホンダがくれた「ドリーム」だったのかもしれません。

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