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    スバル・360(K111型 - 1959年)

    2010/09/27 12:00|日本車-スバルTB:0CM:2
    スバル・360(K111型 - 1959年)_01スバル・360
    (K111型 - 1959年)

    スバル・360と云えば、360cc軽自動車の中でも、代名詞的な名車で、21世紀に入っても愛好者が多いクルマですが、中でも初代の360は、今ではかなり、希少な存在となっているようです。

    「入れ歯を外した、おばあちゃん」のような愛嬌のある顔つきも、初代ならではのものです。

    このクルマ、中身も、いろいろとユニークです。


    スバル・360(K111型 - 1959年)_02【スペック】
    車両形式:スバル K111型
    年式:1959年
    乗車定員:4名
    エンジン:EK31型 強制空冷 直列2気筒 2サイクル 356cc
    最大出力: 16ps/4,500rpm
    最大トルク:3kgm
    駆動方式:RR
    全長:2,990mm
    全幅:1,300mm
    全高:1,380mm
    車重:385kg
    変速機:前進3段 後退1段
    タイヤサイズ:4.50-10-RP/4.50-10-2RP
    ブレーキ:4輪ドラム
    製造元:富士重工株式会社


    スバル・360(K111型 - 1959年)_03
    全体のフォルムは、スバル360の独特な形ですが、初代は、ヘッドライトが、少し小さめになっています。
    しかも、初代のヘッドライトの周りのリングは、アルミニウム製だそうです。

    バンパーより、ヘッドライトリングの方が、前に出ているようにも見えますが、初代スバル360の愛称は、「出目金」と呼ばれているそうです。



    スバル・360(K111型 - 1959年)_04後姿も、初代は、「目が点」です。とても小さなテールランプが特徴ですが、このテールランプは、方向指示器も兼ねています。
    1960年代には、赤いテールランプが、方向指示器として点滅するタイプのクルマが、結構ありました。
    21世紀の時代では、元々この仕様の車種を除いて、この仕組みは車検に合格しないそうです。、

    ちなみに、エンジンフードの上にある黒いフタは、ガソリン給油キャップです。

    リヤタイヤのボジティブキャンバー角が、すごい!


    スバル・360(K111型 - 1959年)_05エンジンフードを開けると、このように外板のスリットへ強制的にエンジン熱を抜くための、フードが着いています。
    エンジン側もフードで覆われ、ボディサイドから入った外気が、直接空冷フィンに当たるように、工夫されていました。
    強制空冷エンジンといえば、スクーターですが、やはりラビットスクーターからの流れだったそうです。
    エンジンフード内側の配線も、21世紀の自動車のように、樹脂製のカバーなどは着いていません。


    スバル・360(K111型 - 1959年)_06こちらが、2サイクル2気筒 356cc 16psのエンジン。オイルタンクは無く、混合ガソリン仕様です。
    赤い、ドラム缶のような筒は、エアクリーナーボックスです。
    スバル360は、燃料ポンプが無く、「落下式」と云う、オートバイと同じように、エンジン上部にガソリンタンクを置き、重力でキャブレターに燃料を供給する仕組みになっています。
    つまり、後席シートの背中に、ガソリンタンクがあります。

    エンジンフードのロックを、運転席から解除する為のワイヤーも、むき出しでした。


    スバル・360(K111型 - 1959年)_07室内もユニークです。
    まず、国鉄の電車の運転席のような合理的なシート。
    そして、ドア窓は、三角窓と、昇降式ではなく、横スライド式の窓が着いています。
    さらに、ドア内張りがありません。少しだけ小物入れが着いているだけです。
    ドアの開閉は、垂れ下がった小さなレバーを、操作して開けます。開く方向も、前から後ろに開く「逆ヒンジ式」で、開きます。
    ちなみに、シートベルトと云う装備は、ありません。元々新車から無いそうです。


    スバル・360(K111型 - 1959年)_08後席も、前席と同じく、合理的なシートと、内張りレスです。また、後ろの横の窓は、どの方向にも開きません。ハメごろしです。
    と、これらの徹底した合理的デザインと、モノコック式ボディのおかげで、車重は、385kgと、驚異的な軽さを誇ります。

    オーナーさん曰く、
    「後ろの人は、前のドアに向って、足が伸ばせるんですよ。」
    なるほど!内張りが無いから、その手があったか!


    スバル・360(K111型 - 1959年)_09さらに、もうひとつ無いのが、「インストゥルメントパネル」。
    車体の鉄板に、直接メーターや、スイッチが配置されています。だから小さくても広く感じます。
    メインキースイッチと、ウインカーレバーと、スピードメーターしかありませんが、ちゃんと灰皿が埋め込まれているところに、昭和の日本を感じます。ステアリングが細い!

    21世紀に無くなりつつあるものが着いていて、あってあたりまえの物が無い。時代の流れを感じます。

    バルクヘッド内側に取り付けられた、鉄の棚には多少物が置けそうです。


    スバル・360(K111型 - 1959年)_10そして、最後が、驚きのシフトレバー。
    前進3段、後退1段ですが、Hパターンならぬ、エ型です。写真をクリックして、シフトレバーのテッペンの文字が読めますでしょうか。
    しかも、1段目が手前で、「レーシングパターン」っぽくなっています。

    オーナーさん曰く、「ヒザで、シフトできる。」と云われていたそうです。


    【こぼれ話】
    こちらの個体は、ヒストリックカーイベントにて、スバル360をお持ちの友人に、オーナーさんを紹介していただき、取材させていただきました。

    新車当時からこのK111スバルをお持ちだそうですが、写真を見ても判るとおり、新車のようなコンディションを、保っておられました。

    21世紀の、重装備の自動車に慣れきってしまった目から見ると、合理的過ぎて、なんとも驚きの連続ですが、このスバル360が、街を走っていた1960年ごろは、まだ自動車が、それほど無かったですし、周りの自動車もこれぐらいの装備なので、問題無かったのでは無いかと思います。

    むしろ軽ですら1トンを超えそうな、21世紀の自動車重装備化は、次の重装備化を呼ぶだけでキリが無い気もしますし、スバル360ぐらい合理的な装備で、馬力も16ps程度なら、誰も危ない運転しないで、みんなゆっくり走るんじゃないかとさえ、思ってしまいます。
    車重も385kgなら、燃費も良いでしょうし、タイヤもそれほど減らないでしょう。

    「自動車って、もしかしたらこれぐらいあれば十分なのかも?」
    と、半世紀以上前のK111から、21世紀のわたしたちへメッセージを貰っているような気がしました。

    コメント
    セルスイッチ左手で引っ張って.モーターを回しました。
    シフトレバーが横Hタイプでした。
    トマト #0LnXpD0c|2013/02/28(木) 08:05 [ 編集 ]
    トマト様

    はじめまして。Nostalgia-Cars Webサイト制作者のNostalgia1970と申します。
    この度は、当Webサイトをご覧頂き、またコメントを頂きましてありがとうございます。

    この時代の自動車は、いろいろとコツがあったようですね。
    初代スバル360をご存知でいらっしゃるとは、かなり人生の先輩でしょうか。

    シフトレバーは、ご指摘どおり、横H型のタイプです。

    今後ともよろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。

    Nostalgia-Cars Webサイト管理者 Nostalgia1970
    Nostalgia1970 #HsmQRNbc|2013/03/04(月) 22:40 [ 編集 ]
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