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    ミツビシ・ジープ(J34型 - 1974年)

    2010/10/03 09:00|日本車-三菱TB:0CM:0
    ミツビシ・ジープ(J34型 - 1974年)_01ミツビシ・ジープ
    (MITSUBISHI JEEP - J34型 - 1974年)

    頑丈で、悪路でも雪道でも安全に走れて、メンテナンスがしやすく、人や荷物もたくさん運べる。
    自動車を道具として見たとき、理想的な自動車のひとつにあてはまるのは、ジープでは無かろうか。

    ここでは、三菱が、長きに渡って製造したジープの中から、デリバリーワゴンのJ34型をご紹介します。


    ミツビシ・ジープ(J34型 - 1974年)_02ジープのボディ形状は、数多くあるが、このJ34型は、「デリバリーワゴン」と云う種類になるらしい。
    マルーンと、ベージュの2色のカラーリングも、純正である。
    前から見ると、ジープそのものだが、後姿は、このように観音開き(両開きの意味)タイプのドアが装着されている。
    箱型のロングボディは、人も荷物も十分に搭載可能で、6人の大人と、400kgまでの荷物を載せることが出来る。

    デリバーリーワゴン型は、一時期、山岳地を含む地方の公用車としても、多く使われていたようだ。


    ミツビシ・ジープ(J34型 - 1974年)_03ジープの魅力のひとつは、なんと云ってもメンテナンス性が良い。
    分厚い鉄板製のボンネットの開口角度は、90度を超えて、屋根の先端に当たるまで開く。
    さらに、両側のフェンダーも分厚く頑丈なので、フェンダーに乗ってメンテナンスが可能である。

    また、ボンネットには、余分なダンパーやつっかえ棒も無く、ヒンジのみである。
    いわば、随所に自動車の究極の合理性を求めた一例と云えるだろう。


    ミツビシ・ジープ(J34型 - 1974年)_05【スペック】
    車両型式:三菱 J34型
    エンジン:KE47型 水冷式4気筒 OHV 2,315cc シングルキャブレター式
    最大出力:95ps/4,500rpm
    最大トルク:17.5kgm/2,800rpm
    使用燃料:レギュラーガソリン
    変速機:コラム式3速マニュアル
    駆動方式:4WD

    三菱ジープは、元は米国ウイリスオーバーランド社の四輪駆動車、ジープ(Jeep)を、ノックダウン生産したことに始まり、その後ライセンス生産に切り替わったそうだ。


    ミツビシ・ジープ(J34型 - 1974年)_04
    質実剛健を、画に描いたような、いかにも頑丈そうなパーツの数々。
    特にラジエータは、まるで金庫のドアのようだ。
    マスターバック付きのブレーキマスターも、半端じゃなく大きい。
    しかしながら、KE47エンジンは、ヘッドにはアルミが使われていたそうだ。

    さらに、どれもがシンプルに構成されていることが、ジープの魅力のひとつ。
    どんな過酷な条件下でも、ちゃんとメンテナンス出来て、走破するために設計されている。


    ミツビシ・ジープ(J34型 - 1974年)_06
    ごついが、平らな運転席ドアを開けると、クラシカルなイメージの室内が見える。
    国鉄の電車のような、シンプルだが分厚いベンチシートや、ドア内張りには、以外にも赤茶色と云う派手目な生地が使われている。
    インストゥルメントパネルも、鉄板ではなく、ちゃんとプラスチック製のものが装着されていて、ここら辺は、民生用のジープならではの装備だろう。尚、ハンドルはトラック並みに大きく、パワーアシストは無い。


    ミツビシ・ジープ(J34型 - 1974年)_07
    計器類は、スピードメーターと、水温計と、燃料計、それにB、O、Cと書かれたワーニングランプと、方向指示器のランプのみで、トリップメーターや、時計すら着いていない。

    デザインは、60年代頃の国産車の流れを汲む。



    【こぼれ話】
    この三菱ジープは、以前、友人が所有していた個体を取材させていただきました。
    程好いヤレ具合の個体でしたが、外板に目立った錆びや穴は無く、さすがに頑丈な自動車と云うイメージのままでした。
    ジープに、ガソリン車の設定があるのは以外でした。元々トラック用エンジンの流用だそうです。

    J34を見ていると、「自動車と云う道具は、これでいいのだ!」と、言われているような、すべてに於いて合理的な設計がされている。
    雪山でも、砂漠でも、ジャングルでも使える頑丈な道具としての自動車の要件には、遊びは必要ないのかもしれない。

    昨今、豪華装備の重量が増える一方の新型車を見ていると、J34がとても新鮮で、魅力的に見えた。

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