ちょっと古いクルマたち。ノスタルジア。 サイト制作者自身が取材、入手した写真を中心に、試乗記や紹介をしています。今では珍しい少し古い自動車を題材にしたWebサイトです。

    Nostalgia-Cars Trade Mark

    メーカー別のカテゴリ

    国産車、輸入車毎に、メーカー別に表示することが出来ます。

    サイト内検索

    QRコード

    QR

    トヨタ・セリカ・リフトバック・2000GT(RA35-L型 - 1977年式)

    2010/11/20 09:39|日本車-トヨタTB:0CM:2
    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_01トヨタセリカリフトバック2000GT
    (TOYOTA CELICA LIFTBACK 2000GT - RA35-L型 - 1977年式)


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_021970年代後半、日本の自動車に「スペシャリティーカー」と云うジャンルが確立し始める。
    大き目のエンジンと豪華装備を搭載した、スタイリッシュなスポーツGTと、云ったところだろうか。

    そんな時代のトヨタの人気GTカー、セリカも、2000ccエンジンを搭載し、スペシャリティーカーへと進化しました。
    ここでは、コンクールコンディションに保たれた、最終型リフトバックのフル装備、最高級グレードの2000GTをご紹介します。




    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_03
    【スペック】
    エンジン:18R-GU型 水冷式4サイクル4気筒 DOHC 1968cc ソレックスキャブレター付(ミクニ製)
    最大出力:130ps/5,800rpm
    最大トルク:17.0kg・m/4,400rpm
    駆動方式:FR
    乗車定員:4名
    ※エンジンスペックは、76年以降モデルのTTC-C式触媒仕様(18R-GU型)で掲載しています。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_04一斉を風靡した、「LB」こと、リフトバック
    後ろの屋根から降りてくるライン上に大きなテールゲートを備え、最後のところが「ダックテール(アヒルの尻尾)」に似た、ちょっと跳ね上げたスタイルとなっているのが特徴ですが、「セリカリフトバック」は、当時の若者にとって「頑張れば手が届く憧れのクルマ」だったようです。

    最終型には、北米輸出を意識した、当時はワンマイルバンパーと呼んでいたのか定かではありませんが、ゴムの淵が着いた大型バンパーが装着されています。これも、アメリカに強い憧れを持っていた時代のアイテムとも云えます。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_05リフトバックの初期型には、「フォード・マスタングのような」と表現された、湾曲したスリット型のテールランプ「バナナテール」が着いていましたが、最終型では、面影を残すものの独自の意匠に改められています。
    ボディシルエットは、前期型と似ていますが、後期型は、まったくの別物と云うことです。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_06TOYOTAマークの後ろにセリカのエンブレムが着いているのも、後期型の特徴出そうで、車種独特のエンブレムを強調するあたりは80年に登場するスペシャリティカーブームの火付け役「ソアラ」へと繋がるプロローグのように見えます。
    そして、そのことは、この後期型リフトバック2000GTが、GTからスペシャリティへと、コンセプトを改めた証でもあります。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_0770年代後半といえば、オイルショックと自動車の排気ガスによる公害が社会問題化された時代で、GTカーにも「触媒」の波が押し寄せてきました。
    高性能DOHCエンジンを搭載する、セリカ・リフトバックも、76年からは触媒を搭載し、排ガス浄化と引き換えに、グロス表示で約15psを失いました。
    そこで、1977年型もトヨタの触媒、「TTC-C(Toyota Total Clean System - Catalyst)」を搭載しています。

    当時よく目にしたTTC-Cのエンブレムですが、そういう意味があったようです。このエンブレムを着けるのは、21世紀で云うところの、環境星マークみたいなものでしょう。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_08逆アリゲーター式のエンジンフードを開くと、トヨタ18R-G型が搭載されていました。
    ミクニ製のトヨタ純正ソレックスキャブレターを装備しており、触媒施行前は、145psと云う当時の高性能DOHCエンジンです。
    4T型が代頭するまでは、レーシングエンジンとしても活躍し、80年代初頭までは、フォーミュラー2マシンにも搭載されておりました。

    TOYOTAの刻印が入る、黒塗りのツインカムヘッドカバーが、とてもカッコイイエンジンでした。
    音も、野太いキャブレター時代独特のDOHCサウンドを発します。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_0918R型エンジンは、ハイフンの後ろに「G」が付くと、ツインカムを表し、さらに「U」が付くと触媒付きを表すそうです。
    これは、トヨタのエンジン型式に与えられる規則的なもので、電子制御燃料噴射が付くと「E」が付き、さらにFF車などの搭載位置が横置きになると「L」が付きます。

    80年代の触媒とEFI付きのFFツインカム車だと、「型式名-GELU」となるわけです。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_10こちらが、ミクニ製のトヨタ純正ソレックスキャブレター。
    当時、厳しい排ガス規制をクリアした、トヨタ唯一のソレックスDOHCエンジンが18Rだったそうです。

    ちなみに、ソレックスキャブレターは、その歴史は古いのですが、とても日常のメンテナンス性がとても良いキャブレターです。上部の蓋を開ければ、ジェット類の交換や清掃が容易に行えます。
    但し、セッティングそのものは、かなりの技術と経験を必要とするようです。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_11こちらは、エンジンルームに取り付けられた型式プレート。
    通常「A30型」と呼ばれている後期型セリカ・リフトバックですが、この個体は正式には「RA35-L」と名づけられておりました。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_12運転席のドアを開けると、パワーウインドウスイッチが着いておりました。当時のオプションだったそうですが、ウッドパネルがあしらわれていたり、ここらあたりにもGTからスペシャリティへとグレードアップしていく課程を垣間見ることができます。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_13インストゥルメントパネルは、後の「A70スープラ」にも通じるL型のデザインが特徴です。
    これは、前期型リフトバックのものとはまったく異なる形状で、後期型特有のものです。

    メーター配置は、「多眼メーター」の最終型といったところでしょうか。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_15ステアリングも、異形4本スポークのスポーティと云うよりは、豪華と云う表現が似合うものになっています。

    しかし、黒の革巻きで、メーターの周囲もシルバーで統一されており、まだまだスポーツGTのコンセプトもがんばっております。

    21世紀の今見ても、それほど古さを感じない、じつによくまとまったデザインのように感じました。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_16こちらは、天井に取り付けられた、「マップライト」と呼ばれる地図を見るときに使うスポットライトだそうです。
    ピロボールのように、自由に照射角度を変えることが出来ます。

    航空機のコックピットのように天井に縦長の土台を敷いて、そこにスイッチ類やスポットライトを付けると云うのも、この時代から80年代初頭に掛けて流行ったアイテムです。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_17セリカ・リフトバックは、後席にも2名が座れるようになっています。しかし、リフトバック形状の天井は低く、実際には子供用と云ったサイズのようです。

    座面が、一人づつ包み込むようになっている、バケットタイプになっています。
    海外では、「ワンマイルシート」と呼ばれているようですが、ワンマイル、つまりせいぜい1.6キロも人を運べたら十分と云う意味の補助席的な通称のようです。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_18こちらもオプションだそうですが、リフトバックの大きな窓から荷物が見えないように、また紫外線から荷物を守る意味もあったのかもしれませんが、シェードが付いていました。
    とても綺麗な状態を保たれており、これ単体でも相当珍しい貴重品だと思います。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_19スペアタイヤは、70年代は、まだスペースセイバー(Space Saver)ではなく、普通のタイヤが搭載されており、純正アルミホイールが、一度も使われていない状態で収まっておりました。

    オーナーさんは、純正をちゃんとこれ以外に4本持っておられ、しかも新品同様の輝きを放っているそうです。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_20今回のイベントでは、ハヤシ・ストリートと云う、当時の若者垂涎のアルミホイールが装着されておりました。こちらも、もちろん新品同様の輝きでしたが、復刻版ではなく、当時モノだそうです。すっごい美品!


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_22
    【こぼれ話】
    こちらの個体、ヒストリックカー誌の別冊の表紙を飾ったことのある個体でした。
    表紙の写真では、確かに新品同様のぴっかぴか純正アルミを装着されています。

    この個体は、中兵庫ヒストリックカーフェスティバル2010の会場で、オーナーさんを訪ね、取材させていただきました。
    実物は、ほとんど新車のようでした。撮影している途中で新車を撮っていると錯覚しそうになるほど、どこを見ても綺麗で、完璧なコンクールコンディションを保たれておられました。

    さらに、他にも数台所有されているそうで、このLBよりもさらに新車コンディションと云う、初代カムリ(セリカ・カムリ)を所有されておられるそうです。

    メーカーによる新車販売政策の影響で、中古車が輸出やスクラップにされ、一番現存個体数が少ないと云われている1970年代後半の日本車ですが、このような個体が現存であることにほっとします。

    これからも、かっこよく走り続けて欲しいと思います。
    オーナーさん、この場を借りて、取材協力ありがとうございました。


    トヨタ・セリカLB2000GT(RA35-L型 - 1977年式)_21最後におまけですが、トヨタの「OK」ステッカーを。
    若年層の方には、「OK」ステッカーって何?って方もおられるかもしれませんが、当時の新車の窓には、このような「OK」ステッカーが貼られている場合が多かったです。
    工場での製造時に「最終チェックOK」って意味なんだと思いますが、それを「安心して乗ってね」のメッセージとして、新車納品時にも残る形にしていたのだと推測します。

    画像のOKステッカーは、「トヨタ純正クリーンキャッスル」と書いてあるので、「安心してください、ちゃんとトヨタ純正オイル入ってますよ~」の意味だと思います。
    21世紀の「Intel in Side(インテル入ってる)」に近いかも♪


    コメント
    コメント残して頂けたら嬉しいです。^^太字の文
    私が最初に購入した車とまったく同じです。
    車もいくつか乗り継ぎましたが、セリカLB手に入れたい気持ちでいっぱいです。
    最後に又乗りたいですね。
    神輿野郎 #E3dinnvg|2012/09/11(火) 20:45 [ 編集 ]
    神輿野郎様

    はじめまして。Nostalgia-Cars 制作者のNostalgia1970です。
    当Webサイトをご覧頂き、コメントも頂きましてありがとうございます。

    最初に買った乗り物と云うのは、いつまでも想い出に残りますね。特に足ではなく趣味のクルマの場合、
    尚更だと思います。
    セリカLBお持ちでしたか。当時にこれに乗っていると、かなり羨望の眼差しだったのではないでしょうか。

    この年代の車種は、諸事情あって特に現存数が少ないと云われておりますが、昨今の経済事情で少ないながらも市場に出ているものもあるかもしれません。

    最初に乗ったクルマに最後に乗る。いいですね。

    Nostalgia-Cars Webサイト管理者 Nostalgia1970
    Nostalgia1970 #-|2012/09/14(金) 10:07 [ 編集 ]
    コメントの投稿

    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック
    トラックバックURLはこちら
    http://nostalgia1970.blog135.fc2.com/tb.php/65-900422ac

    制作者紹介

    最新コメント

    リンク

    このブログをリンクに追加する

     |  日本車-いすゞ | 日本車-カワサキ | 日本車-スズキ | 日本車-スバル | 日本車-ダイハツ | 日本車-トヨタ | 日本車-日産 | 日本車-日野 | 日本車-ホンダ | 日本車-マツダ | 日本車-光岡 | 日本車-三菱 | 日本車-ヤマハ | 日本車-リボン | 日本車 その他 | 輸入車-アルファロメオ | 輸入車-オールズモビル | 輸入車-クライスラー | 輸入車-トライアンフ | 輸入車-ジャガー | 輸入車-ヒルマン | 輸入車-BMW | 輸入車-フィアット | 輸入車-フェラーリ | 輸入車-フォード | 輸入車-ベンツ | 輸入車-ボルボ | 輸入車-ポルシェ | 輸入車-マセラティ | 輸入車-マーコス | 輸入車-モーガン | 輸入車-ランチア | 輸入車-ルノー | 輸入車-ローバー | 輸入車-ロータス | 輸入車 その他 | 【特集】 | 【壁紙】 | ごあいさつ | 未分類 | 
    Copyright(C) 2010All Rights Reserved. Nostalgia-Cars
    Powered by FC2ブログ.
    template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.