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    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)

    2011/01/09 15:18|日本車-トヨタTB:0CM:0
    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_01トヨタトヨエースクイックデリバリー
    (BU60VH型 - 1986年)


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_02
    どこのなんだかしらないけれど、緑のやつならみんな知っている。
    街角を走る縁の下の力持ち。「クイックデリバリー

    コンテナに、ボンネットとタイヤを付けたようなシンプルですが、とっても個性的な貨物車ですが、趣味のクルマとしても男心をくすぐる一台でもあり、男の「秘密基地」としての一面も持っています。

    ここでは、初代の顔した2代目「トヨエース」版を、じっくりとご紹介します。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_03トヨエースクイックデリバリーは、「宅急便」でおなじみの、ヤマト運輸からの依頼で、トヨタ自動車が創りました。
    今では、宅配便御用達の街で見かけるおなじみのスタイルの貨物自動車です。

    狭い路地での乗り降りを助けるスライド式の両サイドドアをはじめ、各所に普通のトラックとは違う、じつに使い勝手の良い営業車としての装備を持っています。



    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_04前部の窓は、平らな板ガラスです。広い視界と、交換時のコストや作業性も考えられているのかもしれません。
    屋根に付いているのは、外気取り入れ用の吸入口(ベンチレーター)です。

    全体的にもそうですが、どことなく鉄道系の雰囲気が漂います。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_05キャビンと荷台が一体となっている形は、このクイックデリバリーが提案した新しい形でした。
    その後、日産やいすゞも同様のコンセプトの自動車を発表し、宅配便の自動車として使われていました。

    サイズは1.25屯積みと2屯積みがありました。

    平面パネルの強度を増すための波板形状が、貨物コンテナをイメージさせますが、それを工業臭く見せないパッケージに、見事にまとめあげています。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_06真後ろから見ると、箱(コンテナ)です。
    扉は左右非対称の観音開きで開きます。右側ドアが大きいのは、右側だけを開けば、たいていの人や荷物の出し入れが可能な大きさになっており、さらに車道側に扉が開き過ぎないように90度開いた位置で留められるようにもなっています。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_07右側の扉にのみ、ワイパーが備わっています。
    上から拭くように取り付けられているのも、積み下ろし作業時に引っかかったりしないように、また内側にモーターの出っ張りが出て邪魔にならない位置として考えられているのだと思います。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_08ガソリンの給油口は、右側横にあります。
    これは、このクルマがトラックの流れで、フレーム横にガソリンタンクを備えている為でしょう。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_09運転席のスライドドアを開けると、高い位置にドライバーズシートが設けられています。
    一見小さく見えますが、2屯貨物車ですから、意外と質量があるクルマですし、路地を走り回るのに、高い着座位置からの視界確保が要件だったと思われます。
    ドアがスライド式なのも、狭い路地で頻繁に乗り降りする業務での安全を考えてのことでしょう。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_10一見自動車のシートに見えない運転席。一応リクライニング機構は付いていますが、どちらかと云うと電車の運転席に近い感じがします。
    少し乗って、また降りてが主な使い道のクルマなので、長時間運転のことよりも、乗り降りを優先した形なのかもしれません。
    ウマか、10屯ジャッキのような形の太いステー一本で支えられています。高さ調整なども出来るようです。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_12反対側のスライドドアを開けると、運転席の眺めはこのようになっています。やはり電車かバスみたいです。
    ひじ掛けは可動式で、起こせば左からの乗り降りも間単に行えるようになっています。
    いわゆる「ウォークスルー(歩いて移動しやすい)」です。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_11トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_17


    乗り降りと、運転の負担軽減からか、コラム式のマニュアルシフトが採用されています。
    また、右の写真ですが、ダッシュボードに伝票入れの2段式引き出しが付いています。これもクイックデリバリーの純正装備です。
    ケースの角にゴムが取り付けられているところに、細かな配慮が伺えます。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_13インストゥルメントパネルは、とてもシンプルで、空調のコントロール、スピードメーター、水温計、燃料計とワーニングランプ類となっています。空調コントロールの上に、カード入れが付いています。ステアリングはハイエース/トヨエーストラック系の流用でしょうか。
    この時代のB型ディーゼルエンジンなので、「グロー(Glow)」ランプも着いていました。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_14足元のペダル類ですが、アクセルペダルのみ、オルガン式となっていました。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_15トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_16


    さて、助手席のシートは、左の画像のように、簡単にたためるようになっています。
    主に「一人乗りで、たまに助手が乗る」使い道なので、大半は畳んでおいて、乗り降りを重視する仕様になっているようです。
    このような用途なので、助手席は、ほんとに簡素な造りとなっていました。さしづめ2+2ならぬ1+1といったところでしょう。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_18トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_19トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_20

    写真左:前面ガラス上に取り付けられたベンチレーターの導入口。手前の扇風機は社外品と思われます。
    写真中:天井の室内灯。社内で伝票処理を行うことを考慮して大型のものが付いていました。
    写真右:「ウォークスルー」たる証。荷室への出入り口です。雨の日も安心。
    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_21トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_22


    ところで、クイックデリバリーは、エンジンはどこにあるのでしょう?
    じつは、フロントミドシップレイアウトなのです。メンテナンス用に運転席左横に大きな蓋が付いています。
    なんか船のメンテナンス口みたいですが、これを開けると云うより外しますと、エンジンのメンテナンスに困らないぐらいに開いてくれます。
    【スペック】
    エンジン:B型 水冷式直列4気筒 OHV 2,977cc ヂーゼルエンジン
    最大出力:85ps/3,600rpm
    最大トルク:20kgm/2,200rpm
    駆動方式:FR(フロントミドシップ)
    乗車定員:2名(1つは補助席)
    最大積載量:2,000kg
    車両規格:普通貨物自動車(いわゆる1ナンバー)
    ※上記は、トヨエース・クイックデリバリーの仕様。
    ハイエース・クイックデリバリーは、SOHCのL型エンジンを搭載しています。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_23エンジンの搭載場所が判ると気になるのが、前面のボンネットの中身ですが、ブレーキマスターシリンダ/倍力装置、クラッチマスターシリンダ、バッテリー(24ボルトなので、12V×2個、ウォッシャー液、ラジエータリザーブタンク、そしてエアクリーナーボックスでした。
    それ以外にも空間は広く、この個体には、外で使う用の電源ドラムリールなどが載っておりました。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_24こちらは、ブレーキマスターシリンダ/倍力装置が収まっているところ。他とは区切られていて、下は空洞になっていました。
    ステアリングラックが突き出しているのがよく見えます。メンテナンス性は最高に良さそうです。


    トヨタ・トヨエース・クイックデリバリー(BU60VH型 - 1986年)_24【こぼれ話】
    この個体は、友人のところに遊びに行ったときに、来られていた方のクルマを取材させていただきました。
    ありがとうございます。
    そしてこの日、オーナーさんは、ここで積んで来たバイクを降ろし、冬の日本最北端を目指してバイクの旅に出られたそうです。
    しかし、その後にまだ荷室には2台のバイクが積んでありましたから、クイックデリバリーの積載能力に驚きました。

    じつは、わたしは若かりし頃、宅配便のバイトで何度か使ったことがあります。
    雨の日でも室内で荷物の整理や伝票整理が難なく行え、そして大きさのわりに、実はものすごく小回りが効くように出来ており、視界も良く、ホントに路地でも使い勝手の良いクルマでした。
    さらに当時は目立ち度もかなりありましたので、このクルマが宅配便会社の看板として貢献した功績は、相当なものだったと思います。

    男なら、一度は趣味用に個人所有してみたいクイックデリバリーを、ほんとにそのようにお使いになられていて、羨ましい限りでした。
    これで、後ろに脱着式の3人掛けシートがあって、5人乗りだったら所帯持ちの自家用車でもいけるのになぁ。。。
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