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    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)

    2011/05/06 22:56|日本車-ホンダTB:0CM:4
    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_01ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_02

    ホンダ・VF400F
    (HONDA VF400F - NC13型 - 1982年)
    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_031980年代は、モーターサイクルの性能競争、技術競争が過渡期を迎えた時期でした。
    ホンダ、ヤマハによる「HY戦争」に、スズキ、カワサキも加わり、日本国内の4大メーカーが、より高性能を求めて、新しい技術、斬新な試みを次々に生み出していました。

    ホンダは、直列系CBシリーズと、ここに紹介するV型系VFシリーズの2本柱で、モータースポーツでも活躍し、VF400Fは、CBX400Fと共に、この時代を象徴する代表的な中型オートバイとなりました。


    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_04ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_05

    フロントの16インチホイールと、ビキニカウルを纏ったシャープなエッジラインで、横から見ると「V」の字をを描く斬新なスタイリングが、VF400Fの特徴です。
    左右二本出しのマフラーや、厚みのあるタンデムシートなど、ツアラーの性格を多少残しつつも、メカニズムは後にホンダのお家芸となるV型4気筒エンジンと搭載した、最新鋭のスポーツバイクでした。


    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_06ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_24

    タンクから一体に繋がるテールカウルまでのデザインは、直4系のCBXとは明らかに異なる意匠を持ち、レースからのフィードバックと云われたV型4気筒エンジンと共に、当時は衝撃のデビューでした。

    F3レースなどのモータースポーツシーンでも活躍し、若者の憧れのマシンだったことは云うまでもありません。



    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_11ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_12

    ホンダ独特の形状のホイールに組み合わされたブレーキシステムは、「インボードディスク」と呼ばれるディスクブレーキで、一見ドラム式のように見える冷却口付きのカバーの中に、ディスクプレートが入っている独特のものでした。

    ブレーキローターは、効きと感触を優先すれば、3日も経てば赤錆が見えてくる錆び易い素材になるので見た目が悪く、錆びにくくすれば効きと感触が悪いと云うものでした。

    当時、4輪車の場合は、ディスクローターが外から見えにくい為に、それほど気になるものでもなかったのですが、2輪車のディスクローターは、前部の目立つところに着くため、良く効くスチール素材=錆びやすい=見た目が悪いと、云う相反する要素との戦いで、それに対するホンダが出した一つの答えがこのインボードディスクでした。

    スーパーカブの開発コンセプトの如く「見た目が悪い具は隠せ」の論法で、ディスクローターを外から見えなくして、錆び易いが性能の良いローターが使えると云うものでした。

    ホンダは何故かV型シリーズにこのブレーキシステムを多く採用し、VFとVTを中心に装備されておりました。

    さらに、フロントフォークは、ホンダ独創のアンチダイブノーズ機構「TRAC」が装備されておりました。


    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_08ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_09【スペック】
    車両型式:ホンダ NC13型
    フレーム形状:ダブルクレードル式
    タイヤサイズ:(F)100/90-16 54H / (R)110/90-18 61H
    乾燥重量:173kg
    乗車定員:2名


    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_10エンジン型式:NC13E型
    キャブレター型式:京浜 VD40型
    エンジン:水冷式4サイクル90度V型4気筒 DOHC 4バルブ 4キャブレター付
    総排気量:399cc
    内径×工程:55.0mm×42.0mm
    圧縮比:11.0
    最高出力:53ps/11,500rpm
    最大トルク:3.5kgm/9,500rpm
    変速機:常時噛合式6段リターン


    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_13ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_14

    VF400Fのエンジンは、ホンダのお家芸、90度V型4気筒エンジンは、独特のサウンドとトルク感を提供する名機。
    トルクフルなのに、当時としては高回転型で、最大出力は、11,500rpmで発生するというもの。

    当時乗った印象では、レッドゾーンの12,500rpmを簡単に振り切り、メモリを打っていない14,000rpmあたりまでストレス無く回るエンジンで、全域でフラットなトルク特性と共にさすがホンダ!と思わせるエンジンでした。
    音の方も、V4独特のサウンドながら、やはりホンダらしい、目を閉じていてもホンダと判るものでした。


    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_15
    当時、解禁して間もない「セパレートハンドル」標準装備のVF400Fのコントロールまわり。
    ビキニカウル、油圧式クラッチ、電気式タコメーターなど、ここを見ただけでも当時の最新鋭満載でした。

    その後、フルフェアリング(フルカウル)が解禁され、VF400Fは先陣を切って「インテグラ(Integra)」と云うフルカウルモデルを追加しました。
    ※21世紀の自動車、ホンダ・インテグラの発祥となるネーミングです。


    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_19
    最新鋭満載のVF400Fですが、メーターパネルは、トリップメーターが装備された、ヨーロピアンツアラー的な質感の高いデザインでした。
    スピードメーターが80km/h以上がレッドゾーンになっているのは、80年代中期頃までの日本国内の規制によるもので、高速自動車道の法廷速度以上を赤く表示するのが決まりでした。

    まだ「レーサーレプリカ」と云う概念ではなく、「高速ツアラー」と云う位置づけだったのかもしれません。


    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_17
    写真は、VF400Fのスタイリング「V」の字が強調されたアングルの一枚。
    MVX、VT1型と共に、「V型エンジン」搭載車であることが一目で判るデザインが特徴でした。

    ステップホルダーは、アルミ合金製で、素材もアルミ時代へ移り変わっていく頃でした。


    ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_18ホンダ・VF400F(NC13型 - 1982年)_21
    このNC13型の後、時代はレーサーレプリカブームへと邁進し、VFシリーズは「VFR」へとシフトしていきます。
    しかし、モータースポーツの世界では既にVF400Fは、F3などでCBXと共に活躍していました。


    【こぼれ話】
    この個体は、友人のバイク仲間の方が、新車当時から所有されている個体を取材させていただきました。
    ありがとうございます。
    この方、じつはホンダ・VF400Fを一筋で乗っておられ、他にも赤のVFやインテグラもお持ちで、まだおろしていない新車までお持ちだそうです。

    また、「VF400Fで走れない路は無い!」とばかりに、若い頃には極寒の冬の宗谷岬までこのVFで到達されたそうです。
    その時の記録は、こちらのページに残されています(当時、ミスターバイクと云う雑誌に掲載されたそうです)。
    元旦バカ男の軌跡「続・平成最初の初日の出」
    (↑クリックすると、新しい画面が開きます。)

    VF400Fは、わたしも友人の弟が乗っていたので何度か借りて乗ったことがあります。
    16インチのフロントタイヤに、少々慣れが必要だったのを覚えていますが、当時は免許取立てだったので、今乗ったらまた違うことを感じるかもしれません。
    エンジンは、ホンダらしくフラットトルクながら、上はどこまでも回っていきそうな吹け上がりで、21世紀の電子制御車のようにレヴリミッターも無かったので、いつの間にレッドゾーンを振り切って居たこともしばしありました。

    これ以前の400ccモデルを知らないので、わからなかったのですが、当時としてはかなり軽い車体だったようです。
    取材時、現在わたしが乗る重装備のCD125T(ベンリィ)よりも、簡単にセンタースタンドが掛けられたり、押しても軽かったのが印象的でした。

    わたしは、レーサーレプリカブーム真っ只中に免許を取ったので、周りに流されるままにモーターレーシングの世界にはまりこんでしまいましたが、ホントはこのVF400Fのようなヨーロピアンツアラーに乗って、日本中を旅したいと云うのが当時の憧れでした。

    最近では、街で見ることもめっきり少なくなったVF400Fですが、その一目でわかる個性的なスタイリングに、10代だった頃のシーンがたくさんよぎる想い出の一台でした。


    メモリースペース 六甲プレイランド(京都府福知山市)_01メモリースペース 六甲プレイランド(京都府福知山市)_02

    最後にロケ地の紹介を。
    最後の方の写真は、京都府福知山市の国道175号線沿いにある、「メモリースペース 六甲プレイランド」と云うお店で撮影しました。
    このお店、その道のマニアには知る人ぞ知るお店だそうで、1960年代頃からのゲームセンターのゲーム機や、ハーレー、モンキーなどの古いバイク、そして当時のエレキギターやアンプから、電チク、隼戦闘機などがたくさん展示してある博物館のようなお店です。

    アメリカのルート66沿いにでもありそうな雰囲気のお店は、内外装からオブジェまで、すべてマスターが一から創った建物だそうで、わたしはこの方を密かに「生きるロックンロール」と呼んで尊敬しています。
    天の橋立あたりを目指される際には、是非覗いてみてください。


    コメント
    このサイトに友人のVFが殿堂入り、心からおめでとうと言いたい。
    本人以外にこの個体きちんと紹介したサイトないと思います。
    やっと、四半世紀、乗り続けてきた価値が出てきたということで。
    うれしいです。
    それにしても特に80年代の乗り物の語りになると、まあスムーズに
    名文が出るもんです。
    見慣れた形でしたが、確かに全体の形が「V」でした。
    なんとなく思っている事が、文になってるのがとても気持ちいいですね。
    それと、さりげないロケ地の紹介が、これまたツボ押さえてますなあ。
    ひろの #z8Ev11P6|2011/05/08(日) 22:08 [ 編集 ]
    コメントありがとうございます。
    わたしもVFの記事を書いていて、「いよいよ自分が免許を取った頃に現役だった乗り物がNostalgiaになったか。」と思いました。
    もう四半世紀が経ったんですねぇ。

    この個体は、ひろのさんにとっても、かなり思い出深い一台だと思います。
    VF400Fは、その独特の音を聴くだけで当時が蘇ります。
    これからも絶版部品にめげず、走り続けて欲しいです。
    Nostalgia1970 #HsmQRNbc|2011/05/09(月) 10:46 [ 編集 ]
    ノザ様

    はじめまして。Nostalgia-Cars 制作者のNostalgia1970です。
    当Webサイトをご覧頂き、コメントも頂きましてありがとうございます。

    VF今もお乗りなんですね。大型2輪に勝る魅力、よく解ります。
    記事にもありますとおり、紹介しておりますVFのオーナーさんも、VF以外のバイクには乗らないぐらいの勢いの方です。
    免許の限定解除が難しかった頃は、わたしもナナハンに憧れが強かったですが、当時はバイクそのものよりも限定解除と云うプレミアムに魅力が強かったように思います。ちなみに結局限定解除はしておりません。
    今の時代の方が、本当に自分に合った一台を見つけ易い時代なのかもしれません。

    しかし、限定解除試験車もフロント16インチのVFR750だったり、ポジションが似ているCBXホライゾンだったりしましたから、VFで大型の練習は十分に出来たでしょうね。

    あまり急かされないタイプのエンジンと云うのは貴重ですね。それがツアラーの条件だと思います。
    わたしはレプリカブーム全盛期の時にバイクに乗り始めたので、あのポジションや急き立てられるようなエンジンフィーリングが正直合いませんでした。
    それに、この取材時に、取り回しが以外と楽なことに驚きました。

    日常生活と共にあるVF400なら、ずっと乗れそうですね。
    昨今は、部品供給が大変と聞きますが、是非これからも、よき時代のホンダを後世に伝えていってくださいませ。
    Nostalgia1970 #HsmQRNbc|2012/01/23(月) 18:32 [ 編集 ]
    チキンキラーさま

    はじめまして。Nostalgia-Cars 制作者のNostalgia1970です。
    当Webサイトをご覧頂き、コメントも頂きましてありがとうございます。

    VF400F、今でもほんとに魅力的なバイクです。一時期のスズキ・カタナのように復活させてもいいぐらいに思います(ホンダはやりそうにないですが)。
    わたしにとってはCBR250Rになりますが、青春時代に乗ったバイクと云うのは、いつまでも忘れられないいい想い出になりますね。

    今後ともよろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。

    Nostalgia-Cars Webサイト管理者 Nostalgia1970

    Nostalgia1970 #-|2012/08/19(日) 17:10 [ 編集 ]
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